中断、復活、その後
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/13 21:27 UTC 版)
「隅田川花火大会」の記事における「中断、復活、その後」の解説
両国川開きの花火は、明治維新や第二次世界大戦などにより数度中断した。1961年から1977年まで、交通事情の悪化や、隅田川の水質汚濁による臭害等により中断するが、1978年に現在の「隅田川花火大会」に名称を変えて復活し、以後毎年続けられている。 毎年100万人近い人出が見込まれるこの大会は、桜橋下流から言問橋上流までの第1会場と、駒形橋下流から厩橋上流の第2会場合計で2万発以上の花火が打ち上がり、同時に、花火コンクールが行われる。 なお、3年に一度7月に参議院議員選挙が行われるため、その年の開催日(土曜日)の翌日が選挙投票日にあたる場合、開催日が雨天や強風の場合の順延はなし(事実上中止)となる。東京都知事選挙が実施された2016年も同様である。これは投票所が花火大会会場内にあるため、安全上の理由によるものである。 2000年(第23回大会)は、九州・沖縄サミットが開催された影響により、8月開催に延期された。なお、浅草サンバカーニバルは同年9月9日に開催された。 2011年(第34回大会)は東日本大震災の影響で都内の花火大会が次々と中止を決める中、東京都副知事猪瀬直樹が8月27日に日程を変更して開催することを表明した。この開催延期の影響に伴い、浅草サンバカーニバルの開催が中止となる事態が発生した。 2013年(第36回大会)は、雨天および強風により大雨・洪水警報と雷注意報が発表され、開始30分足らずの19時40分に大会中止が発表され、途中打ち切りとなりコンクールも競技不成立となったが順延は行われなかった。1997年(第20回大会)に雨天による延期という例があったが、完全に中止となったのは2013年が初めてである。なお、翌年の2014年(第37回大会)は、雨は降らず予定通り開催され無事に終了した。 2018年(第41回大会)は、当初7月28日に予定されていたが台風12号の接近に伴い、7月29日に延期して開催された。なお、同日は2020年東京オリンピック・パラリンピックを見据えて、本大会の警備に人工知能(AI)が初めて導入された。 2020年(第43回大会)は東京オリンピックの当初日程(7月24日 - 8月9日)と重なることから調整が行われ、例年より2週間前倒しした7月11日に開催予定であったが、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行拡大の影響を受け、同年4月10日に中止が決定した。また、2021年(第44回大会)についても延期後の東京オリンピックの日程(7月23日 - 8月8日)を避け、例年より3か月遅れの10月23日に開催予定であったが、同年6月18日、前年同様中止が決定した。 2022年(第45回大会)もCOVID-19の流行収束が見通せないことから同年4月8日に中止が発表され、3年続けての開催中止となった。
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