中国の記録における起源説話とは? わかりやすく解説

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中国の記録における起源説話

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/22 12:35 UTC 版)

百済」の記事における「中国の記録における起源説話」の解説

中国歴代史書には百済起源について多様な記録残されている。代表的な物を以下に挙げる中国史書の記述出典本文『宋書』九十七・列傳第五十七百濟國條) 百濟國、本與高驪倶在遼東之東千餘里、其後高驪略有遼東百濟略有遼西百濟所治、謂之晉平郡晉平縣。百済国ははじめは高(句)麗とともに遼東郡治)の東方千余里のところにあった。その後高(句)麗は遼東占領し百済遼西占領した。(この)百済出先機関のあった所は、これを晋平郡晋平県という。 『梁書』五十四・列傳第四十八百濟條) 百濟者、其先東夷三韓國、一曰馬韓、二曰辰韓、三曰弁韓弁韓辰韓十二國馬韓五十四國大國萬餘家、小國數千家、總十餘萬戸百濟即其一也。後漸強大、兼諸小國。其國本與句驪在遼東之東、晉世句驪既略有遼東百濟據有遼西晉平郡地矣、自置百濟郡百済はそのはじまり東夷三韓国(の中の一国)である。(三韓国とは)一を馬韓、二を辰韓、三を弁韓といった。弁韓辰韓には、それぞれ十二国があり、馬韓には五十四国があった。(そのうちの)大国には一万戸以上、小国では数千戸の家があり、総計十数万戸があった。百済は、その中の一国伯済国)である。その後次第強大となり、(近隣の)諸小国併合した百済国は、もと(高)句麗とともに遼東の東にいた。晋の時代に(高)句麗が遼東侵略して(その地を)支配すると、百済遼西晋平の二郡の地方占領し、みずから百済郡設置した。 『周書』卷四十九列傳第四十一 異域上(百濟條) 百濟者、其先馬韓屬國夫餘別種。有仇台者、始國於帶方百済(国)は、そのはじまりが、おそらく馬韓属国(の一つ)であり、(その王家は)夫余系の種族思われる仇台という者がおり、帯方(郡の地域)に建国した。 『隋書』八十一・列第四十六百濟條) 百濟之先、出自高麗國。其國王有一侍婢、忽懷孕、王欲殺之、婢云、有物狀如雞子、來感於我、故有娠也。王舍之。後遂生一男、棄之廁溷、久而不死以為神、命養之、名曰東明。及長、高麗王忌之、東明懼、逃至淹夫餘人共奉之。東明之後、有仇臺者、篤於仁信、始立其國於帶方故地。漢遼東太守公孫度以女妻之、漸以昌盛、為東夷強國。初以百家濟海、因號百濟百済(王)の(先)祖は、高(句)麗の出身である。(高句麗の)国王には、召使の女が一人いた。(ところが、この下女が)とつぜん妊娠した。(そこで高句麗)王はこの女殺そうとした。(すると)下女は、「卵のような形をしたものでございました。(それが)やってきて私に感応し、そのため(私は)妊娠してしまいました。」と言った。(王は)、この下女許したその後(女は)とうとう一人男の子生んだ。(王は)この子便所棄てたが、長い間、死ななかった。そこで(この子を)神だと考え、養うように命じ、その名を東明とつけた。(東明が)成長すると、高(句)麗王は(東明を)忌み嫌った東明は(殺されるのを)懼れて、(その地を)逃れて、淹にやって来た。夫余人々は、みな(この東明に)仕えた東明の子孫に仇台というものがいて、慈愛真心をもって人々に)接し、はじめて帯方(郡)の故地に国を建てた。漢の遼東太守公孫度は娘を仇台の妻とした。(仇台勢力は)次第に盛んとなり、東夷の(中の)強国となった最初百家で海を済ったので、それに因んで国号を)百済といった。

※この「中国の記録における起源説話」の解説は、「百済」の解説の一部です。
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