中国の賄賂罪への死刑適用
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/04 14:17 UTC 版)
各国の中で、中国は最も死刑を多用しており、公務員の収賄罪も死刑の対象とされているが、贈賄罪と収賄罪を区別するのみならず、収賄罪だけに死刑を適用している。これは、中国法は党こそ人民利益の代弁者・奉仕者であることに基づく「一党支配の正統性」という観点から収賄を最も厳重な犯罪である政治犯罪・体制犯罪の一種とするもので、この正統性を直接傷つける収賄側の公務員だけに厳罰を科し、死刑をもって対処しているものと分析をしている。これは、規範法と政策法の両面から比較する中で、中国における収賄罪に対する死刑適用の真の理由の解明といえる。
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