中国、ベトナム
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中国では、南北朝時代まで青銅製の箸が用いられたが、その後代には重金属の毒性を避けて使われなくなった。中国では、家族や来客に自分の箸で大皿から取り分けるのが親愛の情の表現とされてきた。このため日本よりも長めの箸が使われるとされる。先もその反対側も若干細くなっているが、日本の箸に比べてそれほど細くはなっていない。円柱型や四角柱型が多く、また四角柱型のものも、食べ物を挟む部分はたいてい円柱型をしている。最も高級なものは翡翠や象牙を用いるが、普通は竹や木を用いる。またプラスチック製の箸を用いることもある。現在は日本向けの割り箸を中国で製造してきた影響や衛生意識の向上から、中国でも割り箸が広まってきているが黒竜江省など中国東北部の白樺など森林資源の乱伐が懸念されている(「割り箸#諸問題」も参照)。おかず類に箸を使い、ごはんや汁類に散蓮華を使う。 中国では「筷子(kuàizi, クァイツ)と呼ばれ、日本で用いられる「箸」(zhù, チュ)という語や漢字は現在も閩語(びんご、広義の福建語)では口語として用いられる(莆仙語の対照表を参照)が、基本的に古語である。「筷子」は宋・元の頃、「立ち止まる」という意味の「住」や「佇」と同じ発音である「箸」の語を嫌った船乗りが逆の「早い」と言う意味の「快」を用いて「快児」(kuài ér, クァイル)といい改め、後に竹冠を加えた「筷」の字を当てて、滞りのない航海を願ったことから来たものとされる。また、「早く」子宝に恵まれるようにとの語呂合わせで娘が嫁ぐときに「筷子」を持たせる風習も一部にある。 ベトナムではドゥア(đũa/𥮊)と呼ばれ、中国と同じ程度の長さ(27cmほど)の四角柱型のものが使用される。麺食が多いため、塗り箸はあまり用いられない。木製あるいは樹脂製が多い。
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中国・ベトナム
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中国の南の島である海南島の黎族が作っていた。そのほか、中国南部の広西チワン族自治区や広東省の紀元前6000-4000年頃の遺跡からも発見されている。隣接するベトナムでも広く普及しており、現代でも農村部で生産されている。
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