中国・ビルマ・パイプラインとは? わかりやすく解説

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中国=ミャンマー・パイプライン

(中国・ビルマ・パイプライン から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/01 10:09 UTC 版)

中国=ミャンマー・パイプライン(ちゅうごく=ミャンマー・パイプライン、中国語: 中缅油气管道ビルマ語:မြန်မာ-တရုတ် ပိုက်လိုင်းများ)は、中国南西部とミャンマーを結ぶ原油天然ガスパイプラインである。全長は793kmで、ミャンマーのラカイン州チャウピューを起点とし、6つのステーションとプロセス設備があり、ラカイン州マグウェ地方域マンダレー地方域シャン州を経て、ナムカム(南坎)から中国雲南省瑞麗に入る。2013年7月に天然ガスパイプラインが中国へのガスの供給を開始し[1][2]、2017年には石油パイプラインが開通した[3]

概要

中国=ミャンマー・パイプラインには、原油パイプラインと天然ガス・パイプラインが含まれる。そのうち、原油パイプラインの設計能力は年間2200万トン、中国・ミャンマー天然ガスパイプラインのガス輸送能力は年間120億立方メートルである。[4]

中国石油天然気集団とミャンマー石油・天然ガス会社の協定によると、中国石油天然気集団の子会社がパイプラインの設計、建設、運営、拡張、保守を担当する。

2010年6月には、このパイプラインが正式にミャンマーで建設を開始した。 2010年9月には、雲南省安寧市で中国セクションが開始され、同時にプロジェクト全体の支援事業として、同市の草埔鎮で年間1000万トンの石油精製事業も起工式を行った。

中国とミャンマーの石油とガス・パイプライン・プロジェクトは2013年に一応完了した。そのうち、天然ガスパイプラインは2013年5月30日までにガス輸送運用基準を満たし、原油パイプラインについては2014年に試運転要件を満たす予定であった。

こうして、この石油パイプラインにより、中国は中東から原油もマラッカ海峡を経由することなく、インド洋アンダマン海にあるミャンマー・ラカイン州マーデ島(Made Island 北緯19度21分52.39秒 東経93度41分3.91秒 / 北緯19.3645528度 東経93.6844194度 / 19.3645528; 93.6844194)の海岸から、輸入することができるようになった。中国がパイプラインでその南西部に原油を運べる一方、ミャンマーは毎年、200 万トンの原油と 20 億立方メートルの天然ガスしか利用できない。[5]

パイプライン反対論

ミャンマーの軍政下で、民衆の反対論も活発である。[6][7]

参照項目

脚注

外部リンク


中国・ビルマ・パイプライン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/14 22:17 UTC 版)

ラムリー島」の記事における「中国・ビルマ・パイプライン」の解説

詳細は「中国・ビルマ・パイプライン(英語版)」を参照 21世紀初頭になって中華人民共和国エネルギー資源計画もとづき大規模な開発始まった。島の沖合から産出する天然ガス中国昆明まで輸送するため、全長1,450kmのパイプライン建設されて、2008年には完成近付いている。さらに、アフリカ中東から中国輸入した石油陸揚げして輸送するパイプライン併設されることになり、大型船でも入港可能な港湾掘削チャウッピュー進められている。計画完成すれば中国石油シーレーンは、危険の大きなマラッカ海峡通過しないで済むことになる。島民からは開発反対の声も上がっている。

※この「中国・ビルマ・パイプライン」の解説は、「ラムリー島」の解説の一部です。
「中国・ビルマ・パイプライン」を含む「ラムリー島」の記事については、「ラムリー島」の概要を参照ください。

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