中古携帯電話
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/10 02:32 UTC 版)
携帯電話の端末は、2015年5月にSIMフリーが解禁されるまでは、基本的にSIMロックがかかり、基本的に各キャリアで購入した機種は、その購入したキャリアのSIM(例:NTTドコモで購入したものはNTTドコモ以外のSIMも差し込めないし、また他社のSIMをNTTドコモの機種に差し込むこともできなかった)しか使うことができなかった(2021年10月以後は原則SIMロック禁止となる)という理由から、SIMフリー解禁前まではリサイクルショップなどでのスマホの購入は事実上困難な状態にあった。 SIMカードを採用している携帯電話端末については、他の同一携帯電話キャリア(電気通信事業者)の携帯電話端末に乗り換えてもSIMカードを交換すれば以前の電話機と同じ電話番号やメールアドレスで通信可能となっている(一部例外あり)。このため携帯電話端末の中古品も流通しているが、中古品に関しては、次のような問題がある。 前の所有者が、利用料金(契約料、通話・通信料金など)を完済しないまま中古品店に売りに出すケースがある。 中古品店に持ち込まれる携帯電話端末が、盗品であるケースが存在する。 携帯電話キャリアは、その端末利用者が料金を滞納していたり、端末が盗難にあったと届出があった場合に、利用を制限する。これを一般的には「赤ロム」という(料金の滞納がないものなどは「白ロム」という)。 各キャリアは、店舗、あるいは加入している各キャリアの利用者頁のサイトで、「IMEI」(製造番号)をチェックし、以下のような結果が表示される。 〇:現状は利用制限がかかっていない △:現状は利用制限はかかっていないものの、割賦の未了などにより今後利用制限がかかる可能性がある ×:滞納などによりネットワークの利用制限がかかっている -:製造番号が存在しないか入力ミス これらの事情を知らずに問題のある中古端末を購入した客が、この利用制限から使用できないケースが多発しており、サービスを利用できなくなった利用者の中には携帯電話キャリアを相手取って訴訟を起こしたケースもある。 また携帯電話にも記憶装置が内蔵されているため、上記のパソコンの例と同様、データの消し忘れによる個人情報漏えいの可能性もある。 携帯電話が本格的に普及しだした3Gが遅くとも2026年3月頃(NTTドコモの場合。KDDIのauは2022年3月に終了済み、ソフトバンクモバイルは2024年3月ごろに、公衆PHSも2023年3月ごろ終了予定)までにサービスを終了・廃止する予定であることから、3G以下のガラケー・スマホ・PHSが使えなくなる恐れがある。
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