中世起源のグリモワールとは? わかりやすく解説

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中世起源のグリモワール

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/24 07:33 UTC 版)

グリモワール」の記事における「中世起源のグリモワール」の解説

『ホノリウスの誓いの書』(The Sworn Book of Honorius) ラテン語原題Liber sacer (聖なる書)別名 Liber iuratus (誓書)。エウクレイデス息子テーベのホノリウスによって書かれたと称する降霊術の手引書。古いものでは14世紀2種類ラテン語写本現存しており、その一つジョン・ディー蔵書であったオリジナル13世紀前半書かれたと推定される『アルス・ノトリア』Ars Notoria、「名高き術」または Ars Notaria、「書記の術」) 1300年から1600年までのさまざまな写本残っている。天使ソロモン授けたという祈り文句ラテン語nota呼ばれる図、清め儀式などが記されている。自由学芸知識の獲得言語速習記憶力強化キリスト教的な幻視体験などを目的としている。14世紀にはモリニーの修道士ヨハネスによってアルス・ノトリア改版というべき書物聖処女マリア幻視の書』が作られたが、異端的な書物としてパリ燃やされたことが記録残っている。 『精霊の職務の書』The Book of the offices of the spirits1260年代ロジャー・ベーコン当時出回っていた偽ソロモン文書一つ挙げているもの。現存しないため内容不明だが、17世紀出回ったグリモワール『レメゲトン』第一部ゴエティア」と同様に悪霊列挙しそれぞれの特徴役割記した書物推測される1508年トリテミウス同様の表題をもつ書物De Oficiis Spirituum)に言及している。また、ヨーハン・ヴァイヤーの『悪霊幻惑について』の補遺悪魔の偽王国」(1577年)には『精霊の職務の書』Liber officiorum spirituum)を参照した記されている。「悪魔の偽王国」は儀式魔術批判的とされる人物によって書かれたものだが、内容は「ゴエティア」と密接に関連しており、「ゴエティア」の異本とみなす向きもある。ケンブリッジ大学トリニティ・カレッジ所蔵16世紀写本 Livre des esperitz も同趣書物である。 『アルマンダル』(Almandal)または『アルマンデル』(Almandel) ソロモン帰せられる魔術書のひとつで、四方天使召喚扱っている。13世紀アルベルトゥス・マグヌス言及しており、15世紀ドイツ語版ラテン語版現存する。「アルマンダル」はアラビア語由来し、「ソロモンアルマデル」は銀の尖筆神聖名シジル刻み込む蝋板を指す。 『ピカトリクス』(Picatrix) 『天使ラジエルの書』(Sefer Raziel HaMalakh

※この「中世起源のグリモワール」の解説は、「グリモワール」の解説の一部です。
「中世起源のグリモワール」を含む「グリモワール」の記事については、「グリモワール」の概要を参照ください。

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