上野塚廻り古墳群出土埴輪
主名称: | 上野塚廻り古墳群出土埴輪 |
指定番号: | 409 |
枝番: | 00 |
指定年月日: | 1985.06.06(昭和60.06.06) |
国宝重文区分: | 重要文化財 |
部門・種別: | 考古資料 |
ト書: | |
員数: | 一括 |
時代区分: | 古墳 |
年代: | |
検索年代: | |
解説文: | 渡良瀬川扇状地の西の扇端近くに位置した七基からなる古墳群から出土した埴輪の一括である。古墳は、帆立貝式古墳四基(一、二三、四号墳)、円墳三基(五、六、七号墳)でそれぞれ周濠の旧規をよく遺すほか、主体部をはじめ封土の大半を削平された状況にあったが、一、三、四号墳では前方部を中心に多数の円筒埴輪や形象埴輪を出土し、埴輪研究に貴重な資料をもたらした。全体に埴輪配列の状況がよく分かるが、なかでも全長二十二メートル後円部径十八メートル、周濠幅四・五メートルを測る四号墳は、墳丘をめぐる円筒埴輪列にあってほぼ十五箇おきに朝顔形円筒埴輪を配したことが判明している。さらに墳丘の周縁、平坦面上には、埴輪大刀と埴輪盾を交互に樹立し、前方部では円筒埴輪列の区画内に女子像を主とする先頭集団、跪坐男子像を中心とした中央集団、飾馬の行列に従う後方集団など三群の配置がみられ、埴輪祭祀の実態を探るうえにみるべきものがある。 こうした埴輪配列は、古墳群全体にみることができる。各種の形象埴輪は総体に小形のつくりで、人物埴輪では倚坐、跪坐像を除き下半身の表現を省略する共通性がみられ、手の動きによって姿態を表す手法をとるなど作行に同じような傾向がうかがえる。 これらの埴輪の年代は六世紀中葉を前後する頃とみられ、墳丘上の配置状況が明らかな一括資料として埴輪祭祀の復元研究に貴重で、古墳時代文化の究明に欠かせない資料である。 |
考古資料: | 上野国保渡田薬師塚古墳出土品 上野国八幡観音塚古墳出土品 上野国山王廃寺塔心柱根巻石 上野塚廻り古墳群出土埴輪 下野七廻り鏡塚古墳出土品 下野出流原遺跡出土品 下野国男体山頂出土品 |
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