上シレジアとは? わかりやすく解説

シロンスク県

(上シレジア から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/02/01 14:16 UTC 版)

シロンスク県

Województwo śląskie


紋章

ブランドマーク
座標:北緯50度15分 東経19度0分 / 北緯50.250度 東経19.000度 / 50.250; 19.000
ポーランド
県都 カトヴィツェ
19市17郡
政府
 • ヴォイヴォダ Marek Wójcik (PO)
 • 元帥 Wojciech Saługa (PO)
 • EP シレジア選挙区
面積
 • 計 12,333.09 km2
人口
(2019年6月30日[1]
 • 計 4,524,091人
 • 密度 370人/km2
 • 都市部
3,468,527人
 • 農村部
1,055,564人
GDP
 • 計 686億9,200万ユーロ
 • 1人当たり 15,300ユーロ
等時帯 UTC+1 (CET)
 • 夏時間 UTC+2 (CEST)
ISO 3166コード PL-24
ナンバープレート S
HDI (2021年) 0.883[3]
高速道路
ウェブサイト https://www.slaskie.pl/

シロンスク県Silesian Voivodeship (ポーランド語: województwo śląskie [vɔjɛˈvut͡stfɔ ˈɕlɔ̃skʲɛ] ( 音声ファイル)))は、ポーランド南部のである。またはシレジア県。

県都はカトヴィツェチェコスロヴァキアと接していて、国内ではシフィェンティクシシュ県マウォポルスカ県オポーレ県ウッチ県と接している。長い歴史を持つ古都が点在する一方、豊富な天然資源を背景に産業革命期に工業都市として急成長した都市も少なくない。人口450万人はワルシャワのあるマゾフシェ県に次いで2番目、人口密度は1番高い県となっている。

歴史

地理

シロンスク高地が県中部から西部にかけて広がり、南部にはベスキディ山脈英語版がある。

地域区分

人口

人口推移
人口±%
19884,915,210—    
20024,742,874−3.5%
20114,630,366−2.4%
20214,402,950−4.9%

経済

2017年の失業率は3.9%で、全国平均よりも低かった[5]

2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017
失業率 14.2% 8.1% 6.6% 6.7% 9.2% 9.2% 9.4% 9.7% 8.6% 7.2% 5.4% 3.9%

産業

鉱業が盛んで、亜鉛などが採掘される。また、イタリアのフィアットの生産工場など自動車メーカーの進出も多い。

観光地

ヤスナ・グラ僧院で有名なチェンストホヴァがあり、8月の聖母マリア被昇天の祝日には全ポーランドから巡礼者がやってくる。

ベンジン(Będzin

ベンジン(Powiat będziński)郡の街。見どころは14世紀に建設されたベンジン城。11世紀から木造の城砦はあったが、1241年のモンゴル襲来で焼け落ち、14世紀初頭に石造に建て替えた。ポーランド=リトアニア同君連合の南西部の国境を守備する重要な城だった。1364年には神聖ローマ帝国皇帝カール4世が表敬訪問した。現在は城の内部が博物館になっている。ポーランド南西部の古城をつなぐ観光街道である「鷲の巣街道」上にある。郡の公式サイト(ポーランド語)[1]あり。

「小さなウィーン」と呼ばれ、街並みと周囲の自然風景の調和が美しく、文化活動も盛んである。小ベスキド山地(Beskid Mały)へハイキングやキャンプに行く際の拠点ともなっている。市公式サイト(英語・ポーランド語)あり[2]

ボボリツェ(Bobolice

ミシュクフ郡(Powiat myszkowski)ニェゴヴァ町(Gmina Niegowa)の村。ボボリツェ城で有名。ポーランド南西部の古城をつなぐ観光街道である「鷲の巣街道」上にある。城の公式サイト(ポーランド語)[3]あり。ニェゴヴァ町公式サイト(ポーランド語)[4]あり。

黒い聖母を祀るヤスナ・グラ修道院(Jasna Góra)はポーランド最大のカトリック巡礼地。市の公式サイト(英語・ポーランド語・ドイツ語・フランス語・チェコ語・スペイン語・イタリア語・ハンガリー語・ポルトガル語・ロシア語)あり。

コニャクフ(Koniaków

ポーランドとチェコにまたがるシロンスク・ベスキド山地(Beskid Śląski)の村々の中で最も海抜の高い山村である。150年以上もの手編みレースの伝統があり、この村で作られたテーブルクロスなどの製品はローマ教皇ヨハネ・パウロ2世イギリス女王エリザベス2世に購入されている。社会主義体制が1989年に崩壊すると、村の若い女性たちが地場産業を発展させようと考え手編みレースの女性用下着を作って輸出しはじめ、世界的に有名な村となった[5]。この村で作られたレース下着は日本にも輸出されている[6]。村には小さなレース博物館がある。この村とその近隣はシロンスク・ベスキド山地のリゾート地で、近くを鉄道が通り、リゾートホテルもある。またアグロツーリズムが盛んで、農家に宿泊もできる。コニャクフレースのサイト(英語・ポーランド語)あり[7]

スポーツ

カトヴィツェにあるスポデク

関連項目

脚注

  1. ^ Population. Size and structure and vital statistics in Poland by territorial division in 2019. As of 30th June”. stat.gov.pl. Statistics Poland (2019年10月15日). 2020年2月14日閲覧。
  2. ^ EU regions by GDP, Eurostat”. 18 September 2023閲覧。
  3. ^ Sub-national HDI - Subnational HDI - Global Data Lab” (英語). globaldatalab.org. Radboud University Nijmegen. 2021年12月13日閲覧。
  4. ^ Division of Poland”. 2024年4月3日閲覧。
  5. ^ Regional Unemployment by NUTS2 Region”. Eurostat. Template:Cite webの呼び出しエラー:引数 accessdate は必須です。

外部リンク


上シレジア

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/03 14:30 UTC 版)

ヴェルサイユ条約」の記事における「上シレジア」の解説

シレジア蜂起」も参照 ウィキメディア・コモンズには、上シレジアの住民投票関連するカテゴリあります。 上シレジアの住民投票英語版)は困難であった。この地域ドイツ系ポーランド系住民交錯しており、いずれの帰属となって混乱必至であった1921年3月20日住民投票が行われたが、ポーランド系大規模な蜂起発生した連合国管理委員会裁定断念し国際連盟提訴した結局上シレジアの3分の2ドイツとなったが、重工業地域などはポーランド領となり、両国間に確執が残ることとなったシュレースヴィヒ住民投票マゼンタドイツシアンデンマーク帰属派の大きかった地域。黒い太線が「クラウセンライン」 東プロイセン住民投票円グラフの黒がポーランド帰属票の割合

※この「上シレジア」の解説は、「ヴェルサイユ条約」の解説の一部です。
「上シレジア」を含む「ヴェルサイユ条約」の記事については、「ヴェルサイユ条約」の概要を参照ください。

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