ヤスナ・グラの聖母とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > ヤスナ・グラの聖母の意味・解説 

ヤスナ・グラの聖母

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/14 17:44 UTC 版)

黒い聖母
ヤスナ・グラ修道院の夜景

ヤスナ・グラ (Jasna Gora) 聖母(『チェンストホヴァの聖母』(ポーランド語: Matka Boska Częstochowska, 教会スラヴ語: Ченстоховская икона Божией Матери)は、古都クラクフ近郊の聖地チェンストホヴァヤスナ・グラ修道院に納められている、イエス・キリストを抱いたマリア像の絵画(イコン[1]聖母マリアの顔が修道院に火が点けられた時の煤で黒くなっているので、「黒い聖母」の異名があり、一般にはこの呼び名で呼ばれている[2]

概要

1382年、このイコンはヤスナ・グラ修道院を建てたオポーレヴワディスワフによってエルサレムからチェンストホヴァに到着し、修道院に安置された。1655年スウェーデン軍がポーランドを侵略した時(大洪水時代)、ワルシャワクラクフまでもが占領されたが、ヤスナ・グラ修道院だけはスウェーデン軍の攻勢に屈せず、「黒い聖母」がもたらした奇跡だと語り継がれている[3]

フス戦争後期にフス派に傷付けられた[2]ことから、以降はポーランドにおける愛国心の象徴とされ、カトリック教派の拡大や被占領時の独立運動、民主化などに影響を与えた。

『チェンストホヴァの聖母』の祝日は8月26日である。被昇天の祝日の祝日である8月15日には、ポーランド全土から徒歩で、また世界各地からも信者が訪れる[4]。ポーランドは大多数がカトリック教会信徒であり、このイコンもカトリック教会で有名であるが、同イコンはポーランド正教会チェンストホヴァの神の母イコン聖堂)でも崇敬される。

脚注




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ヤスナ・グラの聖母」の関連用語

ヤスナ・グラの聖母のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ヤスナ・グラの聖母のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのヤスナ・グラの聖母 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS