さんかく‐フラスコ【三角フラスコ】
読み方:さんかくふらすこ
円錐状で、底が平らになっているフラスコ。円錐フラスコ。エルレンマイヤーフラスコ。
三角フラスコ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/05 16:35 UTC 版)
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三角フラスコ(さんかくフラスコ、英語: Conical flask、Erlenmeyer flask)、またはエルレンマイヤーフラスコ[1]は、平らな底面、円錐状の胴体、円筒状の首が特徴の実験室用フラスコの一種である。名称は1860年にこのフラスコを発明したドイツの化学者エミール・エルレンマイヤーに因む[2]。
設計
三角フラスコは土台が広く、上に向かって徐々に細くなり、先には短い垂直の首が付いている。目盛り付きのものもあり、鉛筆で印が付けられるすりガラスあるいはエナメルの場所があることが多い。ビーカーとは、胴体が細くなっていく点と細い首が異なっている[3]。
三角フラスコの口は脱脂綿やゴム栓等を使用して栓をできるようにビーズ玉のようなリップを持つこともある。あるいは、首はガラス栓が仕えるように雌型すり合わせが装着されていることもある。
使用
三角フラスコの細くなった上側と細い首によって、こぼれる危険性を抑えながらグルグル回してフラスコの内容物を混合することができる。このため、滴定に適している。このような特徴は同様に、沸騰した液体を扱うのにも適している。熱い蒸気はフラスコの上部で凝結するため、溶媒の損失を減らすことができる。フラスコの細い首はろ過漏斗を支えることもできる。後半の2つの特長は、再結晶操作での使用に特に適している。
三角フラスコは、微生物培養物の調製のために微生物学でも使われる。細胞培養用のプラスチック製あるいはガラス製三角フラスコは滅菌して使用され、インキュベーションや振盪の間のガス交換を促進するためのベント弁を備えていることもある。
違法薬物製造業者を妨げるため、アメリカ合衆国テキサス州は必要許可を持つ業者のみに三角フラスコの販売を限定している[4][5]。
脚注
- ^ Andrea Sella (2008年7月). “Classic Kit: Erlenmeyer flask”. Royal Society of Chemistry. 2015年5月21日閲覧。. "Erlenmeyer flask"はアメリカ英語であり、イギリス英語では "conical flask"。
- ^ Emil Erlenmeyer (1860). “Zur chemischen und pharmazeutischen Technik”. Zeitschrift fuer Chemie und Pharmacie 3: 21-22.. エルレンマイヤーは、1857年にハイデルベルクでの製薬会議でこの新しいフラスコを初めて展示し、商業生産と地方のガラス器具製造業者による販売のために改良した、と記している。
- ^ “Laboratory Glassware - Glass Beaker Exporter from Ambala” (英語). https://www.ssgwlab.com/laboratory-glassware.html#glass-beaker. 2020年5月3日閲覧。
- ^ “CR Scientific: Note to Texas Residents about Lab Glassware”. www.crscientific.com. 2020年5月3日閲覧。
- ^ https://www.txdps.state.tx.us/RegulatoryServices/narcotics/narcprecursor.htm
外部リンク
三角フラスコ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/08 03:16 UTC 版)
詳細は「三角フラスコ」を参照 三角フラスコ(さんかくフラスコ、英語:Conical flask)またはエルレンマイヤーフラスコ (Erlenmeyer flask) は、胴が円錐型の形状で真っ直ぐな短い首のついたフラスコ。1861年にドイツの化学者エミール・エルレンマイヤーが考案した。「エルレン」や「マイヤー」等と略した名前で呼ばれることがある。 液体を一時的に保管するために用いることが多い。 揮発性の液体を保管しても首が細いために、外部に揮発したガスが出て行きにくく液面からの蒸発を抑えることができる。また外から液体を加えたときに跳ねた液滴もフラスコの外に飛びにくい利点がある。また、中和滴定の際、コニカルビーカーの代わりに使ってもよい。 共栓付き三角フラスコは、首の部分にすり合わせのガラス栓がセットになったものである。栓があることにより、手で激しく振って内容物を混ぜることができる。 バッフル付き三角フラスコは、通常の三角フラスコの内部に突起があるもので、主に微生物の培養に用いられる。突起があることにより、旋回振盪を行ったときに液体培地の通気量をあげることができる。培養時におけるフラスコの栓はコンタミネーションを防ぎ且つ通気を確保できる綿栓やシリコセンが一般的に用いられる。 ヨウ素フラスコは、共栓付き三角フラスコの栓、すり合わせ部分の上に液を貯めておく事が出来る構造になっている三角フラスコである。フラスコ内のヨウ素を滴定する際、ヨウ素は濃度が高いと気化してしまい、正確な測定が出来ない為に改良されたものである。ヨウ素価の測定など、ヨウ素をチオ硫酸ナトリウム等で滴定する際に用いられる。
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