ボルテックスミキサーとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > ウィキペディア小見出し辞書 > ボルテックスミキサーの意味・解説 

ボルテックスミキサー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/16 04:26 UTC 版)

ボルテックスミキサー
別名 ボルテックスシェイカー
用途 内容液の撹拌
関連器具 マグネチックスターラー
スタティックミキサ- (en

ボルテックスミキサーとは、試験管の底部を高速旋回して内容液を撹拌する実験器具である。

上向きの電動機に、駆動軸の中心からずれた位置にゴム製の椀がついている。試験管の底部を椀の中や縁に接触させて高速旋回することで、内容液に(vortex)が形成され、撹拌が行われる。旋回速度の調節つまみが付いているものや、椀に圧力がかかったときにのみ旋回するものもある。

ボルテックスミキサーは生物学の実験室などで利用される。たとえば、培養微生物学の実験で、細胞の懸濁液を調製するのに用いられる。また、生化学分析化学においては、定量試薬の混合や、試料の均一な倍散のために用いられる。学問以外の領域でも、市販品のボルテックスミキサーが塗料等の撹拌に用いられることがある。

クラフト兄弟(ジャック・Aとハロルド・D)が、実験器具メーカーのサイエンティフィック・インダストリー社在籍中に開発した[1]。1959年4月6日に米国で特許申請され、1962年10月30日、米国特許番号3061280として認可された。特許に基づくオリジナル版は、サイエンティフィック・インダストリー社によって製作が行われた。

なお、機械を用いずとも、類似の渦流を手で発生させることは可能である。試験管の下方を指で前後に叩けばよい。この方法は時間がかかり、撹拌も不十分になりがちだが、ボルテックスミキサーがない場合や、機械では損傷しかねない繊細な試料を操作する場合に適している。ただし、腐食性の物質をこの方法で撹拌するのは避けたほうが良い。相溶性の液体同士の混合を早める程度の作業に適用するのが適当である。

脚注

  1. ^ US A 3061280, Kraft, Jack A. & Harold D. Kraft, "Apparatus for mixing fluent material", issued 1962-10-30 

関連項目

外部リンク


ボルテックスミキサー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/30 06:41 UTC 版)

試験管」の記事における「ボルテックスミキサー」の解説

ガラス棒試験管突き破る可能性があるため、代用として試験管等の内容物攪拌混和するために用いる。モーター上部振動部に振動発生させ、押し当て試験管円運動与え内容物回転させる片手でも操作できるよう、試験管押しつけるだけでスイッチが入るタイプ存在する

※この「ボルテックスミキサー」の解説は、「試験管」の解説の一部です。
「ボルテックスミキサー」を含む「試験管」の記事については、「試験管」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「ボルテックスミキサー」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ボルテックスミキサー」の関連用語

ボルテックスミキサーのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ボルテックスミキサーのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのボルテックスミキサー (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの試験管 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS