三条公輝とは? わかりやすく解説

三条公輝

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/21 13:00 UTC 版)

三条 公輝
さんじょう きんてる
三条公輝公爵
生年月日 (1882-12-02) 1882年12月2日
出生地 日本東京府東京市
没年月日 (1945-11-10) 1945年11月10日(62歳没)
出身校 東京帝国大学法科大学政治科
称号 男爵公爵
親族 父・三条実美(内大臣)
叔父・河鰭実文(貴族院議員)
伯父・菊亭脩季(貴族院議員)
岳父・正親町実正(貴族院議員)
兄・三条公美(貴族院議員)
義兄・毛利元昭(貴族院議員)
義兄・高倉篤麿(貴族院議員)
従兄・徳大寺実則(内大臣)
従兄・西園寺公望(内閣総理大臣)
従弟・菊亭公長(貴族院議員)

選挙区 公爵議員
在任期間 1924年6月16日 - 1945年11月10日
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三条 公輝(さんじょう きんてる、明治15年(1882年12月2日 - 昭和20年(1945年11月10日)は、明治から昭和戦前期にかけての華族貴族院議員公爵東京帝国大学法科大学政治科卒業[1]

経歴

三条実美の三男。母は鷹司輔煕の九女・治子。1892年(明治25年)に分家男爵に叙爵。 しかし、実美の遺産は僅かで本家ともども窮乏。三条家に恩義がある尾崎三良が見かねて山縣有朋に掛け合い、宮内省から思召しとして1万円の公債を得ている[2]

1924年(大正13年)、甥・三条実憲(1902-1924)の急逝を受けて三条家家督を相続し、公爵となる。貞明皇后香淳皇后に仕え、宮内省皇后宮主事、皇太后宮事務官を歴任し、1933年(昭和8年)に掌典長に就任し、のち御所歌長を兼ねた。貴族院議員としては、1924年(大正13年)6月16日より[3]1945年(昭和20年)62歳で没するまでその籍にあった[4]。 晩年に病に伏した際には、天皇、皇后、皇太后から御尋ねとして葡萄酒が下賜されたほか、死去にあたっては侍従入江相政が遣わされ、天皇、皇后、皇太后から祭粢料が下賜された[5]

栄典

位階
勲章等

子女

妻は多栄子(毛利元敏の娘) 後妻は静子(正親町実正の娘)。

脚注

  1. ^ 華族大鑑刊行会 1990, p. 13.
  2. ^ 千田稔『華族総覧』講談社現代新書、2009年7月、238頁。ISBN 978-4-06-288001-5 
  3. ^ 『貴族院要覧(丙)』昭和21年12月増訂、32頁。
  4. ^ 『貴族院要覧(丙)』昭和21年12月増訂、53頁。
  5. ^ 宮内庁『昭和天皇実録第九』東京書籍、2016年9月29日、881頁。 ISBN 978-4-487-74409-1 
  6. ^ 『官報』第2589号「授爵及辞令」1892年2月20日。
  7. ^ 『官報』第5842号「叙任及辞令」1902年12月22日。
  8. ^ 『官報』第1024号「叙任及辞令」1915年12月29日。
  9. ^ 『官報』第4438号・付録「辞令二」1941年10月23日。

参考文献

  • 『貴族院要覧(丙)』昭和21年12月増訂、貴族院事務局、1947年。
  • 日本人名大辞典(講談社)
  • 華族大鑑刊行会『華族大鑑』日本図書センター〈日本人物誌叢書7〉、1990年(平成2年)。 ISBN 978-4820540342 

関連項目

日本の爵位
先代
三条実憲
公爵
三条家第4代
1924年 - 1945年
次代
三条実春
先代
叙爵
男爵
三条家(分家)初代
1892年 - 1924年
次代
廃家




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