万延元年の5か条の郡中議定とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > ウィキペディア小見出し辞書 > 万延元年の5か条の郡中議定の意味・解説 

万延元年の5か条の郡中議定

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/22 13:49 UTC 版)

郡中議定」の記事における「万延元年の5か条の郡中議定」の解説

天保13年1842年)の議定制定の後、10年以上にわたって議定結ばれなかったが、これは万延元年結ばれた議定前文によれば飢饉凶作によって議定中断されたことが理由とされる。しかし、実際に郡中惣代大庄屋たちの間での意見対立原因だったとする説もある(青木美智男近世非領国地域民衆運動郡中議定』)。この年郡中議定再興は、幕府寒河江代官所管下々を代表する郡中惣代主導して行われた。その議定内容は。 無宿者不良の者を村内に住まわせないこと 凶作時には郡内協力して被害無かった々から食料不足している米穀融通する。そして、穀物類の郡外への移出禁止してもらうよう、幕府や各領主願い出る 商人たち他領に売るために郡内の米を買い占め、そのせいで米価騰貴した時は、領主届け出て取り締まってもらうようにする 郡内訴訟争いごと近年増加しているが、領主異な住民同士諍いは、話し合い決着がつかず、江戸幕府法廷出訴することもある。そうなれば訴訟費用かさんで当事者だけでなく、当人が住む村山郡全体にまで影響与えかねない。そのため、争いごとがあった時は、地域有力者たちが仲裁入り和解成立するよう取り計らう 今後会合は、毎年10月幕府代官所がある場所で開くこととするが、大名領内で開催して構わない1つ領内だけの問題であっても評議してほしいことがある場合幕府領会所申し出ること。解決のためには何度でも会合開き誠意をもって評議をまとめること であった付則として、会合席上では年長者敬い非礼の無いようにする。驕ることもへつらうともなく無用の雑談は慎むこと。会合の際の食事一汁一菜限り多額雑費かからないようにすると決められた。そして、この議定は各領主から承認されたものであり、過去議定精神受け継いだものでもあって、末永く遵守されるべきことを確認し郡中惣代大庄屋たちが末尾連署していた。 その後幕府領寒河江代官所管下々の村役人添え書きをして連署した議定作られた。添え書きには 毎年会合決められ議定内容は、郡全体利益考えて取り決めたことは、その中に個々にとって不都合な内容があっても、1年限りのことなので我慢すること どうしても納得がいかない時は再協議要請できるが、そこで決まったことについては従うこと これらはごとに記録残し村役人交替の際には後任者申し送りして、末永く違反しないようにすること が記されていた。

※この「万延元年の5か条の郡中議定」の解説は、「郡中議定」の解説の一部です。
「万延元年の5か条の郡中議定」を含む「郡中議定」の記事については、「郡中議定」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「万延元年の5か条の郡中議定」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「万延元年の5か条の郡中議定」の関連用語

1
郡中議定 百科事典
32% |||||

万延元年の5か条の郡中議定のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



万延元年の5か条の郡中議定のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの郡中議定 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS