一重口水指とは? わかりやすく解説

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一重口水指(柴庵)〈信楽/〉

主名称: 一重口水指(庵)〈信楽/〉
指定番号 2551
枝番 00
指定年月日 1994.06.28(平成6.06.28)
国宝重文区分 重要文化財
部門種別 工芸品
ト書
員数 1口
時代区分 桃山
年代
検索年代
解説文: 炻器【せつき】質焼き締め陶器一重寸胴水指で、口辺一度絞り込んで段をつける。底は板起こし平底とし胴は粘土巻き上げ成形する。土肌全体長石【ちようせき】粒が熔けて吹き出し、胴の一方には大きく割れ生じ淡緑色の自然釉がかかり、一部厚く黒褐色焦げる。底裏のほぼ中央表千家四世江岑宗左【こうしんそうさ】(一六一九―七二)による「庵(花押)」の漆銘がある。
 信楽俗に六古窯」ともよばれる中世代表する窯のひとつで、常滑技術導入し十三世紀には成立した考えられている。長石粒を多く含む鉄分少ない白い土を用い地肌赤く焼け締まる、他に類のない明るく穏和な景色【けしき】の特色ある作品作り出し室町時代後期以降は佗び盛行に伴い備前信楽日常雑器水指などに見立てられるようになり、信楽茶陶としての評価確立していく。
 本作品は、わずかに作為加えられ古格ある素朴な器形に、変化ある自然釉と窯割れ織りなす調和した景色見せており、強い作為旨とする桃山茶陶萌芽を示す先駆例として、また桃山時代信楽陶器代表する水指として価値高い。



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