自然釉
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/06/29 06:51 UTC 版)
施釉した釉薬とは異なり、自然釉は器物が置かれた窯の中の位置、火の流れ、その時の天候、燃料となる薪の種類などによって付着の仕方が大きく異なり、同じ窯で焼いた物でも個々の作品は多種多様な姿となる。色彩は窯の種類や大きさ、焼成方法の条件によって変わり、深い緑色や瑠璃色、真っ黒など様々である。 比較的厚く降灰した箇所には自然釉に貫入が入り、作品の表情を多様に変化させる。 焼締めは釉薬によって色付けや模様を付けることができない為、作者は材料である土の産地を変えたり、複数の種類の土を混ぜたりすることで作品の色合いを変えるように工夫している。しかしながら前述のように自然釉の付着は偶然発生するものであるから、作者と言えどその結果は予測できないことが多い。
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