一時的な降格
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/12/10 15:21 UTC 版)
「ウィリアム・ウィンザー (ヤギ)」の記事における「一時的な降格」の解説
2006年6月16日、地中海南岸にあるキプロス、リマソール近郊エピスコピ駐屯地で、女王エリザベス2世の生誕80周年を祝うパレードが行われた。招待された要人にはオランダ、スウェーデン、スペイン大使とキプロスに配置されている国連軍のアルゼンチン人指揮官が含まれた。 キプロスへの第1大隊の配置はビリーの初めての海外任務であり、列の中にいることを命じられたにもかかわらずビリーは命令に従うことを拒んだ。足並みをそろえることに失敗し、ドラム奏者に頭突きをしようとした。南ウェールズのニース出身でヤギ少佐であった22歳のダイ・デイビス兵長は、ビリーを統御することができなかった。 ビリーは「容認できない行動」、「無礼」、「直列指令への不服従」で告発され、部隊長ヒュー・ジェームズ中佐の前に出頭しなければならなかった。懲戒委員会の後に、フュージリアーに格下げされた。この変化は他のフュージリアーにとって、ビリーがすれ違う際に気を付けをする必要がなくなったことを意味した(ビリーが兵長だった時はしなければならなかった)。 カナダの動物愛護団体は、彼は「ヤギらしくふるまった」にすぎず復位されるべきだと述べイギリス陸軍に抗議した。3か月後、9月20日の同じパレードの場において、ビリーはクリミア戦争でのロイヤル・ウェルシュ第一大隊の勝利を祝うアルマ・デイ・パレードでもともとの地位に復帰した。サイモン・クラーク大佐は「ビリーは特によい業績をあげ、彼はひと夏中女王の生誕祭での彼の振る舞いをよく反省し、明らかにもとの階級にふさわしい振る舞いをして復職できた」と言った。 ビリーはロイヤル・ウェルシュ第一大隊の大佐ロデリック・ポーター准将から昇進を受けた。復職の結果として、再び伍長クラブのメンバーに復帰した。 ビリーは軍隊で問題を抱えた最初のヤギではない。かつて、連隊の現任のヤギ少佐がレクサムのヤギブリーダーに繁殖用のヤギを提供し、こうして王室のヤギは「売り飛ばされた」ことがあった。最初に不敬罪で告発され、ヤギ少佐は比較的ましな「将官への無礼」に対して最終的に軍法議会にかけられ降格させられた。ヤギ少佐はヤギへの同情心から行動したと主張したが、これは法廷に好印象を与えることはできなかった。もう一頭の王室のフュージリアーズ連隊のヤギは、大佐が制服のズボンのストラップを固定するために身をかがめた間に大佐を角で突いた。その後ヤギは「反抗者」の異名をとった。この出来事は「不服従の恥ずべき行動」と言われた。
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