後手番一手損角換わりとは? わかりやすく解説

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後手番一手損角換わり

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/21 10:10 UTC 版)

後手番一手損角換わり(ごてばんいってぞんかくがわり、: Gote's One-turn-loss Bishop Exchange[1])は、将棋の戦法の一種である。単に一手損角換わりとも呼ばれる[注 1]角換わりの序盤において、後手が△8五歩を省略するために早期に角交換する。その結果として後手番である上にさらに一手損するという、従来は考え得なかった戦法である[2]。具体的には後手の8五の歩が8四に待機していることにより、8五に桂馬を跳ねる余地がある(これは攻めの幅を広げる意味もあれば、7三の桂頭を敵に狙われにくくする意味もある)など、作戦の幅が拡がる。これがこの戦法の骨子である[3]


注釈

  1. ^ 勝者および敗者の星取(○●)で、どちらが先後か判明しているため。
  2. ^ 青野照市によれば、淡路は一局指して獲ったみたいなものだという。

出典

  1. ^ Kawasaki, Tomohide (2013). HIDETCHI Japanese-English SHOGI Dictionary. Nekomado. p. 38. ISBN 9784905225089 
  2. ^ 青野(2009) p.3
  3. ^ 青野(2009) p.3, pp.9-15
  4. ^ 対談:瀬川晶司六段×今泉健司四段「B級戦法は こんなに楽し」(『将棋世界Special 将棋戦法事典100+』(将棋世界編集部編、マイナビ出版)所収)
  5. ^ 2008年度公式棋戦の対局で、統計開始以来初の後手番が勝ち越し!”. 日本将棋連盟 (2009年3月31日). 2011年10月25日閲覧。
  6. ^ 青野(2009) p.3
  7. ^ 青野(2009) p.165 ただしここで触れられている変化は後手容易ではない。
  8. ^ 青野(2009) p.160


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