序盤研究
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/05 08:28 UTC 版)
対振り飛車急戦戦法のひとつである鷺宮定跡の創始者。その名称は、創始者の青野とタイトル戦で連採した米長邦雄がともに西武新宿線鷺ノ宮駅(東京都中野区)付近に住んでいたことに由来する。この功績により(遅ればせながら)1998年に第25回将棋大賞の第4回升田幸三賞を受賞している。 加藤一二三らが使用していた対三間飛車三歩突き捨て急戦など居飛車後手番の急戦策研究でも名高い。 飛車先不突矢倉の雀刺し戦法は青野流と呼ばれ、この戦法で谷川浩司の順位戦連勝を18でストップさせた。 角換わり型棒銀や奇襲矢倉の棒銀など、棒銀戦法の名手としても知られた。 相横歩取りで、飛車交換直後に4六角と打つ新手を発見。 佐藤康光とのA級順位戦で後手番一手損角換わり戦法を採用し、敗れはしたものの戦法が流行するきっかけを作った。 インターネットに明るいことで知られ、いろいろな将棋サイトで研究対象となったこともある3×3将棋を「9マス将棋」として商品化を提案し、幻冬舎から2016年8月に発売。若いころはゲームブック「棒銀大作戦」「矢倉大作戦」も監修している。 横歩取り青野流(5八玉型)は、青野の弟子の奨励会員が研究会で指したのがきっかけで、青野が弟子と一緒に研究して戦法化した。佐々木勇気による「横歩取り勇気流」(6八玉型)と共に、第45回将棋大賞の升田幸三賞を同時受賞している。
※この「序盤研究」の解説は、「青野照市」の解説の一部です。
「序盤研究」を含む「青野照市」の記事については、「青野照市」の概要を参照ください。
- 序盤研究のページへのリンク