レーザービーム溶接
レーザー光を使って部品や鋼板を突き合わせまたは重ね合わせ接合すること。レーザー光はエネルギー密度が高く、光束を絞れ、熱影響部を少なくできるので高精度の溶接が可能である。さらに、大気中で処理できるので大型の部品の溶接ができる。熱源として炭酸ガスレーザーやYAGレーザーが使われる。実用例としては、トランスミッションギヤ、自動変速機のドラム類などの機械部品と車体部品用のテーラードブランクがある。テーラードブランクとは、板圧や材質の異なる複数の鋼板を突き合わせ溶接したもので、ボディ部品にプレス成形される。車体の軽量化、材料歩留まりの向上が期待できる。
レーザー溶接
(レーザービーム溶接 から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/17 10:20 UTC 版)
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レーザー溶接(レーザーようせつ)とは、レーザー光線のエネルギーを利用して行う溶接のこと。レーザービーム溶接(英語: Laser beam welding)とも言う。
特徴
光ビームによって、大気中で透明材料を透過したり、鏡面で反射や絞りができる。このため、エネルギー密度が高いほか、制御もしやすく、微少な溶接や精密な溶接に適している。
また、入熱量が少ないため、熱に対する歪が大きいステンレス鋼などにも使用可能で、非常に深い溶け込みが得られる。
高融点の材料の溶接にも適しているが、材料の表面で反射される場合においては溶接できない。なお、電子ビーム溶接とは違って、シールドガスを使えば大気中でも溶接できる。
溶接方法
発振器で発振されたレーザー光線は光路を通じて伝送され、集光レンズで適切なサイズへ集光され、材料に照射されるが、溶接金属部の酸化などを防ぐため、普通、シールドガス(アルゴン、ヘリウム、窒素など)を溶接金属部へ吹き付ける。その後、駆動系が移動することによって溶接が進む。なお、一般に溶接される材料はジグによってテーブルなどに固定されているが、溶接形状によっては溶接材料を抑えるためのジグを専用に用意する必要がある。
使用するレーザー
レーザー光線には、気体レーザー、固体レーザー、半導体レーザー、液体レーザーがあるが、このうち炭酸ガスレーザーとYAGレーザーが実用化されている。
関連項目
外部リンク
レーザービーム溶接と同じ種類の言葉
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