レンズ・プリズムの構成とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > ウィキペディア小見出し辞書 > レンズ・プリズムの構成の意味・解説 

レンズ・プリズムの構成

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/08 07:24 UTC 版)

双眼鏡」の記事における「レンズ・プリズムの構成」の解説

ガリレオ式 ガリレオ式望遠鏡2つ並べたのである簡単な構成正立像を得ることができる反面高倍率の製品作ることができない視野が狭い、などの欠点もある。第一次世界大戦では、ドイツ軍制式双眼鏡 Fernglas 08(6倍39 mm口径)に代表されるように軍用双眼鏡としてもこの形式のものが一般的に使われていたが、今ではオペラグラス玩具として残っている程度である。 リレーレンズ式 対物対眼レンズとも凸レンズ使用するそのままだと倒立像になるので対物レンズ接眼レンズとの間に複数レンズ配置して正立像を得る仕組みで、細長い鏡筒特徴19世紀末から20世紀初めにかけてドイツ(ヘンゾルト社)やオーストリアで製造されていたようだが、プリズムによる正立光学系を持つ双眼鏡淘汰されている。 ポロプリズムポロプリズム双眼鏡構造 ポロI型光路対物対眼レンズとも凸レンズ使用し複数個の直角プリズム利用して正立像を得る。同形プリズムを2個組み合わせて構成できるポロI型一般的だが、第二次世界大戦前後まで大小3個のプリズム構成されるポロII型製品多くみられる下記のダハプリズム式より大きく嵩張るが、プリズム精度問題調整カバーできること後述する位相差コート誘電体コートなどが不要であること、などから同等光学性能をより廉価達成できるとされるまた、原理的に光軸平行移動伴うため、大口径の対物レンズ使いやすいというメリットもある。ダハプリズム式にも共通するが、プリズム使われる硝材の屈折率の高さが視野ケラレ少なさ視野角広さ直結する双眼鏡仕様プリズム硝材の種類(BK7やBaK4)が記載されていることがあるのはこのためである。 ダハプリズム式(ルーフプリズム式) フラット小型な1920年代ツァイス社製ダハプリズム双眼鏡 最初期のヘンゾルト社製ダハプリズム双眼鏡構造 対物対眼レンズとも凸レンズ使用し屋根型のダハ面(ルーフ面)を持つダハプリズム(en)を含む光学系正立像を得る。ダハ面での反射上下左右同時に反転させることができるため、ポロプリズム式よりも正立光学系小型にすることができる。最近はダハ面に位相差コートを施すことで干渉による解像度低下抑えている製品が多い。ダハプリズムを双眼鏡正立光学系応用するアイデア19世紀末双眼鏡黎明期から存在しドイツのヘンゾルト社やメーラー社、カール・ツァイス社などによってさまざまなタイプ考案され双眼鏡小型軽量化貢献している。 現在よく使われる型式はアッベ・ケーニッヒ型(1905年en)とシュミット・ペシャン型(1899年en)で、特にシュミット・ペシャン型は双眼鏡を大変小型化することができることもあって最も普及している。しかし、光路内に全反射しない面を持つため、銀コート誘電体コートなどの工夫透過率上げ必要があるまた、一般的なシュミット・ペシャン型は対物レンズ光軸接眼レンズ光軸とが直線上に一致するため、両眼間隔上の口径対物レンズ使えず50mm程度大口径化の限界となる。 初期のアッベ・ケーニッヒ型ダハプリズム双眼鏡構造 アッベ・ケーニッヒ型光路図 シュミット・ペシャン型光路図 その他 ターレット双眼鏡などがある。

※この「レンズ・プリズムの構成」の解説は、「双眼鏡」の解説の一部です。
「レンズ・プリズムの構成」を含む「双眼鏡」の記事については、「双眼鏡」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「レンズ・プリズムの構成」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「レンズ・プリズムの構成」の関連用語

1
6% |||||

レンズ・プリズムの構成のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



レンズ・プリズムの構成のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの双眼鏡 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS