ルメリアナ大戦の勃発(第8巻 - 第12巻)
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トルキエ内乱を鎮圧したマフムートは、その功績を認められて将軍に復帰する。マフムートは迫り来るバルトラインの脅威に備えるため反帝勢力の結集を呼びかけ、新たに設置された外事局長に任命される。マフムートはキュロスとアビリガを連れてトルキエの対岸の都市国家アルギュロスに向かい、そこで父を亡くして取引先を失った商人ニキと出会い、彼女の協力を得てバルトラインに対して経済戦を仕かける。その結果、バルトラインはヴェネディックとの間に戦端を開き、両国は敵対することになる。マフムートは次に鎖国国家ウラド王国に向かい反帝陣営に引き込もうとするが、国王ジグモンド3世から申し出を断られてしまう。ジグモンド3世は破綻寸前の国家を救うためにバルトラインの保護下に入ることを考えるが、マフムートはウラドが自力で再生できる潜在力があることを説き、ジグモンド3世はトルキエと同盟を結ぶことを決断する。ウラドとの同盟を取り付けたマフムートの元にルチオが現れ、バルトラインに対抗するための三国会議の開催を提案する。 トルキエ暦76年/帝国暦452年2月10日、トルキエの首都アルトゥンで三国と四将国の元首が一堂に会するが、その隙を突き、バルトラインに与した央海の都市国家リゾラーニ共和国がポイニキア・サロス王国間の海路を封鎖してしまう。三国はバルトラインに対抗するため三国軍事同盟を締結し、トルキエは陸路から軍隊を派遣することに決める。トルキエ軍の進軍に先立ち、マフムートたちは小国家群を味方に引き入れるためにルメリアナの心臓地方に旅立つ。同日、ピノー大将率いるバルトライン軍がスコグリオ公国に侵攻し、ルメリアナ大陸全土を巻き込んだ「ルメリアナ大戦」が勃発する。マフムートたちは心臓地方の大国フローレンス共和国に向かい、大統領カテリーナと談判するが、彼女は反帝同盟にもバルトラインにも与せず、心臓地方の国家を束ねて新たにクオーレ同盟を結成し、バルトラインに対抗しようと画策する。しかし、バルトラインが古代ポイニキア帝国の復活を掲げてルメリアナ大陸全土を征服しようとしていることを知らされ、三国同盟と連携してバルトラインに対抗することを決断する。 スレイマンと別れたマフムートたちは、傭兵国家タウロ市を訪れ味方に引き込もうとするが、デルッチョとエスケルドの市長兄弟から実力を軽視され、実力を証明するために模擬戦を挑まれる。マフムートは、ルバッハたちタウロの傭兵と協力して模擬戦に挑み、トルキエの集団戦法を用いて市長兄弟に勝利する。模擬戦に勝利したマフムートは、タウロとの間に契約を結び、エルバッハたちを率いて交渉の旅を続けるが、バルトライン軍は各地の都市国家を征服して支配地域を拡大していた。マフムートたちはチェロ共和国を訪れてカルバハル院長を味方に引き入れ、バルトライン軍を迎え撃つ。バルトライン軍は難攻不落を誇るチェロの攻略に手間取り、その背後からカリル率いるトルキエ軍が迫っていた。ピノーは軍団を率いてカリルを迎え撃ち、ルイから策を委ねられた軍監ココシュカと、バレ中将率いる工兵部隊の活躍によってトルキエ軍を破り、カリルを討ち取りチェロに凱旋する。
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