ルパン表記とは? わかりやすく解説

ルパン表記

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/15 05:14 UTC 版)

アルセーヌ・ルパン」の記事における「ルパン表記」の解説

訳者保篠龍緒以下の通り翻訳した保篠龍緒この後何度もルパン全集を手がけ、日本ルパン翻訳史において長い間スタンダード地位を保つ事になる。保篠の日本語題あまりに見事だったため、現在の各社から出ているルパンシリーズの日本語題も保篠訳に倣う事が多い。(『奇巖城』『八点鐘』など) 大正7年金剛アルセーヌ・ルパン叢書 「怪紳士」「怪人巨人」「奇巌城」「813」他全9巻 大正10年博文館 探偵傑作叢書虎の牙」「水晶の栓昭和4年平凡社 ルパン全集怪奇探偵三十棺桶島」「バルネ探偵局」「ルパンの告白」「八点鐘」他全12巻別巻2巻昭和26年日本出版協同 アルセーヌ・ルパン全集23巻別巻2 昭和31年書房ルパン全集25巻(上記出版協同社版を改編したもので、「驚天動地」を欠く) この全集改編され昭和33年から昭和44年にかけて三笠書房(全25巻)/田園書房(全25巻)/三笠書房(全25巻)/日本文芸社(全20巻短編の5冊が中止となったため)と版元をかえながら刊行され続けた昭和30年代になり、南洋一郎児童向け翻案また、南は別名「池田宣政名義でも『アルセーヌ=ルパン全集』全20巻翻訳している。 昭和33年ポプラ社 怪盗ルパン全集奇巌城」「怪盗紳士」「古塔地下牢」「黄金三角」他全15巻(後に30巻にまで改訂。現在は20巻縮小南洋一郎名義昭和43年ポプラ社 アルセーヌ・ルパン全集ルパン対ホームズ」「8・1・3」「ルパン三つ犯罪」「怪盗紳士」「恐怖の島」「緑の目の令嬢」他全20巻池田宣政名義また、訳者詩人堀口大學新潮社より以下の通り翻訳2006年現在においても最も手に入りやすいルパン全集となっている。 昭和34年新潮文庫 ルパン傑作集813」「続813」「奇岩城」「ルパン対ホームズ」「バーネット探偵社」他全10巻。※(殺人事件での殺害方法が、フランス語オリジナルでは喉を切って殺す(égorger)ものでも、堀口訳では絞殺(étrangler)になっている箇所いくつもある。青少年向けに一部修正加えられた版を使っている可能性考えられる偕成社から、複数訳者により原文忠実な完訳シリーズ全作品網羅し全集刊行。現在最も完全な全集として版を重ねている。またこの全集には、ルパンシリーズに入らないルブラン他の著作も5冊、「別巻」として組み込まれている。 昭和56年偕成社 アルセーヌ・ルパン全集怪盗紳士ルパン」「813」「続813」「金三角」「八点鐘」「バール・イ・ヴァ荘」「特捜班ヴィクトール」「ルパン最後の事件」他全25昭和57年偕成社 アルセーヌ・ルパン全集別巻女探偵ドロテ」「バルタザールとっぴな生活」「三つの眼」「真夜中から七時まで」「赤い輪」全5巻 ルパン生誕100周年機に訳者平岡敦同年フランスで刊行されルパン全集底本早川書房ハヤカワ・ミステリ文庫から新訳刊行2005年8月、『カリオストロ伯爵夫人』から、刊行開始当初は、ルパンシリーズ全21作を、1年に2冊、10年計画刊行予定で、完訳文庫版としては最新訳であり、シリーズ全作を網羅する予定であった事から、初の文庫版完訳完全全集になることが期待されていたのだが、順調に刊行されたのは、2005年9月怪盗紳士ルパン』、2006年5月奇岩城』までで、4冊目となる『水晶の栓』の刊行2007年2月にずれ込み、5冊目として『ルパン最後の恋』が2013年5月刊行されたが、それ以後刊行予定はなく全訳計画中絶された。

※この「ルパン表記」の解説は、「アルセーヌ・ルパン」の解説の一部です。
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