ルイボスの作用
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/02 09:04 UTC 版)
ルイボスは、フラボノールやフラボンやジヒドロカルコンやビテキシンなどのフラボノイドを含めた多数のフェノール系化合物を含んでおり、抗酸化作用があるとされている。ランシマット法による油脂の酸化に対する防止効果は、イチョウ茶、ルイボス茶、緑茶などで高かったとする実験結果があるほか、ルイボスティーに含まれるフラボノイド類のうち、ルテオリンとクェルセチンが特に強い抗酸化性を示したとする実験結果がある。ルイボスティー熱水抽出物は、高脂肪含有食品に対する抗酸化物質として利用可能であることが示唆されている。さらに、ルイボスティーが食後高血糖を改善し、食後の血糖値の急激な上昇を抑えること、さらに血中の尿酸濃度を低下させ、高尿酸血症、痛風の予防ないし治療に有効であることが明らかになっている。副作用がなく、安全に長期間摂取できるので、糖尿病、痛風の危険因子(遺伝的、環境的素因など)を有する被験者が摂取するのに適している。 ケープ地方の先住民コイサン人(かつて西欧人からブッシュマンと呼ばれた種族)は古くからルイボス茶の効能を知っており、薬草として採集していた。ケープ地方に入植したオランダ移民はルイボス茶を紅茶の代用品として用いた。南アフリカ共和国では牛や山羊の乳と砂糖を入れてミルクティーにして飲むのが一般的であるが、世界のその他の地域ではそのまま飲むことが多い。南アフリカのカフェでは、ルイボスのエスプレッソやカフェ・ラッテ、カプチーノも人気がある。 厚生労働省による、「医薬品的効能効果を標ぼうしない限り医薬品と判断しない成分本質(原材料)リスト」に掲載されている。 乾燥させたルイボスの葉 ルイボス茶 ルイボス入りのリキュール(左)と、ルイボス茶のティーバッグ(右) ルイボス農園南アフリカ共和国のクランウィリアム(en)、2005年9月の風景
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