リグ・シャッコー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/18 09:13 UTC 版)
シャッコーの制式量産型。試作機であったシャッコーの評価結果を活かして優秀な操作性を維持しつつ、戦闘能力は強化された。試作機同様に格闘戦・白兵戦能力を主眼として設計されている。これはザンスカール帝国がサイド2圏内のコロニーを全て掌握できておらず、地球侵攻と同時にサイド2の連合艦隊とも対峙する必要があり、本国の防衛任務も担うことが想定されていたためである。地上用と宇宙用で設計の変更なく、追加装備の換装だけで対応可能となっている。 試作機では右肩に装備されていた2連ショルダービームガンは廃止され左右の肩の形状が同一となったほか、ジェネレーターの出力向上、装甲材の変更、バックパックの再設計など、大胆な仕様変更と改良を加えて開発された。これは試作機のデータだけでなく、ゾロをはじめとしたこれまでの量産型MSの運用データからのフィードバックとその過程で生み出された技術の反映を行ったためとされ、ベスパの開発体制の柔軟性をあらわしている。シャッコーより大型化されたバックパックと脚部にはハードポイントを備え、ハンドビームガンなどの武装を懸架することが可能となっている。頭部アンテナは試作型に採用されたツインブレードタイプから基部を支点に前後に可動するビーム・ストリングスを内蔵した中央の大型のアンテナ1本に変更された。本機はゾロアットを上回る攻撃力を持つ高性能機として量産された。当初は重力下運用においてビームローターを搭載する予定であったが、アインラッドの存在により省略し配備された機体も存在する。一方で、量産計画の前後に様々な運用案が立てられていた事から多くのバリエーションを持つ機体となった。 武装 ビーム・ライフル リグ・シャッコー専用に開発された射撃兵装。フォアグリップを備えている[要出典]。 ハンド・ビーム・ガン 小型の射撃兵装でビーム・ライフルを小型にしたようなデザイン。不使用時はハード・ポイントに懸架される。ビーム・ライフルに比べ出力を抑えており、コロニー内戦闘などでの使用を想定してる[要出典]。 ビーム・ストリングス ゾロアットに装備されたものと同一で、捕縛や電撃による攻撃や、敵のけん制・かく乱に使用可能な電磁ワイヤー。頭部アンテナ先端及び両足の甲のスリットの3か所とゾロアットの物よりも装備数が減っている[要出典]。 ビーム・ファン ビームを扇状に展開する手持ち武器で、ビーム・サーベルとビーム・シールドの両方の特性を持つ攻防一体の武器である。だがビーム・サーベルよりも攻撃力に劣り、ビーム・シールドよりも防御力に劣る中途半端な完成度となった。 ビーム・シールド 左腕に装備する防御兵装。試作機同様に地上用装備としてビーム・ローターの装備も可能となっている。だが現場ではビーム・ローターの機動性の低さから、すでに実践投入されていたアインラッドとの連携を行う場合もあったとされる。 劇中での活躍 ウッソがザンスカール本国から脱出する際に立ちふさがる。パイロットはカテジナ・ルースであり、心理的効果もあってウッソを追い詰めるがジュンコ達の乱入によって機体は中破する。ビッグキャノンを巡る戦闘ではクロノクルの乗り捨てたコンティオをカテジナのリグ・シャッコーの狙撃で誘爆させ、発射されたビッグキャノンの射線をずらしズガン艦隊への直撃を逸らしている。その後劇中ではモトラッド艦隊の追跡が主となりアインラッドを装備したゲドラフの登場が中心だったことで出番は減少するものの、その後もエンジェル・ハイロゥ攻防戦にわたるまで多数登場する。アインラッドやツインラッドと共に運用される機体や、地球上では左腕にビーム・ローターを装着して飛行する機体も登場する。
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