ラントクアルト - ダヴォス(プレティガウ線)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/06 10:12 UTC 版)
「レーティッシュ鉄道」の記事における「ラントクアルト - ダヴォス(プレティガウ線)」の解説
路線長:49.9km 開通年ラントクアルト - クロスタース(32.4km):1889年10月9日 クロスタース - ダヴォス・プラッツ(17.5km):1890年7月21日 電気方式:交流11kV 16.7Hz 最急勾配:45パーミル 最小曲線半径:100m 標高:523.4-1652.2m 隧道:7箇所 橋梁:16箇所 複線区間シエールス駅前後(約4km) ラントクアルト-ダヴォス鉄道により開通したレーティッシュ鉄道で最も古い路線であり、スイス国鉄と連絡するラントクアルトから同じくラントクアルトでライン川から分かれる支流のラントクアルト川を遡り、ダヴォスの手前で分水嶺を越えてダヴォス湖およびそこから流れるランドヴァッサー川沿いのダヴォス・プラッツへ至る路線であり、一部の氷河急行もダヴォス発着となっている。 ラントクアルトはライン川沿いのザンクト・ガレン州との境界に近い位置にあるグラウビュンデン州の玄関口となっている都市であり、スイス国鉄もここからグラウビュンデン州に入る。同地は現在でもレーティッシュ鉄道の0km地点となっているほか、レーティッシュ鉄道最大の車両工場であるラントクアルト工場の所在地でもあり、所属車両の検査および修繕を行っているほか、機関車の運転台交換や機器更新などの大規模改造も行われている。工場はトラバーサーの両側に3棟計21線の主工場や2棟計4線の検修庫、11線の留置線や倉庫と引込線が並ぶほか、転車台と19線の扇形庫、3線の列車検修庫などで構成されている。また、ラントクアルト工場はスイス国内の車両メーカーで製造された車両の各種試験のベースとなったり、シュタッドラー・レール社が製造する車両の一部はラントクアルト工場で最終組立が行われたりしたほか、他鉄道の車両の改造や修繕工事も実施されている。 開業当初、クロスタース駅はレーティッシュ鉄道唯一のスイッチバック駅であったが、1928年から30年にかけて駅の側方にループトンネルを設けて駅の後方へ回り込む線路を設けてスイッチバックを解消している。 ダヴォスはランドヴァッサー川沿いにある19世紀からのリゾート地で、高地療養のためのサナトリウムとして造られたほか、スキーリゾートとしても有名であり、街の北東にダヴォス・プラッツ駅が、南西にダヴォス・ドルフ駅がある。また、クロスタースもダヴォスからつながるスキーリゾート地であり、冬季にはスキー客輸送用のシャトルトレインがクロスタース-ダヴォス・プラッツ間に多数運行される。 ラントクアルト駅、画面左側に広大な工場がある ラントクアルト駅 ラントクアルト駅および付近の工業地帯 グリューシュ駅とその付近 複線区間とシエールス駅およびその付近 イェナッツ駅とその付近 クブリス駅とその付近 プレティガウ線の列車、クブリス-サース間 フェライナ線と分岐するクロスタース駅 クロスタース駅、右がプレティガウ線、左がフェライナ線 ダヴォス・ウォルフガング駅 ダヴォス・プラッツ駅
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