ヤブレガサとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 固有名詞の種類 > 製品 > 食べ物 > 食品 > 山菜 > ヤブレガサの意味・解説 

やぶれ‐がさ【破れ傘/破れ×笠】

読み方:やぶれがさ

破れた傘や笠。

破傘キク科多年草山地樹下生え、高さ約60センチ大きく手のひら状に七〜九つ深く裂けていて、若葉のときはすぼめた傘のように垂れる。夏、白い頭状花をまばらにつける。《 夏》

破れ傘/破れ笠の画像
撮影広瀬雅敏
破れ傘/破れ笠の画像

兔児草

読み方:ヤブレガサ(yaburegasa)

キク科多年草園芸植物


兔児草

読み方:ヤブレガサ(yaburegasa)

キク科多年草園芸植物

学名 Syneilesis palmata


破傘

読み方:ヤブレガサ(yaburegasa)

キク科多年草園芸植物

学名 Syneilesis palmata


破笠

読み方:ヤブレガサ(yaburegasa)

キク科多年草園芸植物

学名 Syneilesis palmata


ヤブレガサ キク科

ヤブレガサ
キク科
収穫時期 食べられる部位 清見町での呼び名
4月 若葉

クサナ


芽 葉 花

味わう

春先綿毛かぶった傘状の若葉摘み取り、生のまま、衣をつけて天ぷらに。
ひとつまみの塩をいれた熱湯でゆで、冷水冷ましを切り、おひたしごまあえからしあえ油炒めつくだ煮などに。

薬効

根茎日干しにし、煎じて服用カゼに効く。


DATA
大きく切れ込みが深いので、まるで破れた傘に見えることからか、または、の開く前の姿が、つぼめた傘をたてたものにそっくりからなのか、いずれにしても破れた傘という意味からこの名がきているようである。
開いたは40cmくらいで、直立し高さ50cmから1m近くまで伸び、夏には10個近い管状白い花咲かせる
似たものに、モミジガサがあるが、この葉は、7裂であるのに対して、ヤブレガサは、それより深く7から9裂である。
【清見情報
方言名キツネノカラカサ、カラカサグサ、ウサギノカサなどがあるが、これも同じ発想からのものであろう

兎児傘

読み方:ヤブレガサ(yaburegasa)

破れ傘別称

季節

分類 植物


破れ傘

読み方:ヤブレガサ(yaburegasa)

キク科多年草で、掌状深く裂け破れた傘を思わせる

季節

分類 植物


ヤブレガサ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/07/26 20:26 UTC 版)

ヤブレガサ
福島県会津地方、2010年7月
分類
: 植物界 Plantae
: 被子植物門 Magnoliophyta
: 双子葉植物綱 Magnoliopsida
亜綱 : キク亜綱 Asteridae
: キク目 Asterales
: キク科 Asteraceae
亜科 : キク亜科 Asteroideae
: ヤブレガサ属 Syneilesis
: ヤブレガサ S. palmata
学名
Syneilesis palmata (Thunb.) Maxim. (1874)[1]
シノニム
和名
ヤブレガサ(破れ傘)

ヤブレガサ(破傘[4]・破れ傘、学名: Syneilesis palmata)は、キク科ヤブレガサ属多年草。和名の由来は、芽出しの頃の若い葉の様子が「破れ傘(やぶれがさ)」に似ることによる。

分布と生育環境

日本では本州四国九州に分布する[4]。平地から山地までの、雑木林の林下の斜面などに生える[4]東アジアでは朝鮮半島に分布する。

特徴

多年生草本[4]。若い個体は根出葉1枚のみで、花茎が出ない。年数が過ぎ、栄養が蓄積されると花茎を出す。は直立し、分枝せず、高さは 100センチメートル (cm) 内外になる[4]。根出葉は1枚。茎葉は2 - 3枚で互生[4]、下方のは長い葉柄を持ち、葉柄の基部は茎を完全にとり巻く。葉身は円形で、径 35 - 39 cm、ときに 50 cmになり、7 - 9個の裂片がある掌状に深裂する[4]。各裂片はしばしば2中裂し、その幅は 2 - 4 cmになり、縁に不ぞろいな鋭鋸歯がある。春に出た若芽の根出葉には白い絹毛があり、傘をつぼめたような姿をしているが[4]、後に無毛になる。

花期は夏(7 - 9月)[4]。茎の先に円錐花序をつくり、長さ 1.5 cmほどの白色から淡紅色の頭花をつける[4]総苞は長さ 9 - 10ミリメートル (mm) の筒状、総苞片は5個。頭花は7-13個の小花からなり、すべて両性の筒状花。小花の花冠は5裂し、花柱の先は2つに分かれ反り返る。

モミジガサ(キク科)と姿がよく似ているが、モミジガサの若芽には綿毛がなく、またヤブレガサのほうの葉は切れ込みが深くて、全体に茶色味を帯びている[4]

利用

芽出しのころの、高さ 15 - 30 cmほどに伸びた葉が展開する前の葉と茎は、山菜として食用にされる[4]。採取時期は関西地方以西が4月ごろ、関東・中部地方が4 - 6月ごろ、東北地方が6月ごろが適期とされる[4]。採取した若芽は、さっと茹でて水にさらし、おひたし和え物油炒め煮物にしたり、生のまま天ぷらにする[4]

脚注

  1. ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Syneilesis palmata (Thunb.) Maxim. ヤブレガサ(標準)”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2023年5月1日閲覧。
  2. ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Syneilesis tagawae (Kitam.) Kitam. var. latifolia H.Koyama ヤブレガサ(シノニム)”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2023年5月1日閲覧。
  3. ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Cacalia thunbergii Nakai ヤブレガサ(シノニム)”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2023年5月1日閲覧。
  4. ^ a b c d e f g h i j k l m n 高橋秀男監修 2003, p. 144.

参考文献

  • 佐竹義輔・大井次三郎・北村四郎他編『日本の野生植物 草本III 合弁花類』平凡社、1981年。

関連項目




ヤブレガサと同じ種類の言葉


固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ヤブレガサ」の関連用語

1
100% |||||

2
100% |||||

3
100% |||||

4
100% |||||

5
100% |||||

6
98% |||||

7
98% |||||

8
98% |||||


10
90% |||||

ヤブレガサのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ヤブレガサのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
ひだ清見観光協会ひだ清見観光協会
(C)2025 ひだ清見観光協会
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのヤブレガサ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS