モデルナンバーの種類
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2011/05/28 15:25 UTC 版)
「モデルナンバー」の記事における「モデルナンバーの種類」の解説
以下の1個の#は1文字のアラビア数字を、1個の*は1文字のアルファベットを表す。 モデルナンバー対象製品解説##00+ Athlon XPAthlon MPAthlon 64(デスクトップ用)Athlon 64 X2(デスクトップ用)Sempron 一般消費者を対象としている製品に付けられる代表的なモデルナンバーである。 Sempronの性能の数値化は他とは異なり比較対象がCeleronであるため、比較には注意が必要である。CeleronはPentium 4に対しキャッシュ容量などの違いから、同じ動作クロックでのCeleronの性能はPentium 4に劣る。逆に言うと同じ性能であればCeleronの方が動作クロックが高くなる。 また、Athlon 64 X2の発売によりデュアルコア化した。一般にデュアルコア化による性能の向上はソフトウェアの種類により大きく変動する。倍近い向上が見られる場合もあれば多少高速になる場合、全く変わらない場合、逆にわずかながら劣ってしまう場合もある。そのためモデルナンバーでの比較は相当の基礎知識が必要となる。 3桁のモデルナンバーも存在している。ただし製品化されておらず、仕様上で定義されているだけである。4桁ではモデルナンバーは100刻みであるが、3桁では50ずつの増減になる。 FX-## Athlon 64 FX Athlon 64 FXは、内容的にはAthlon 64およびAthlon 64 X2のハイエンド製品と全く同一と言ってよい。しかし異なるAthlon 64 FXにのみ設定されたモデルナンバーを用いていることから、比較対象とする製品は存在しない。競合する製品との比較になるのはAthlon 64のモデルナンバーである。 M*-## Turion 64 モバイル用途への適応度を示すプロセッサ・クラスを表すアルファベット1文字、モビリティ・レベルを示すアルファベット1文字と、処理性能の上下関係を示す2桁の数字からなる。モビリティ・レベルはアルファベットが若いほど高いとしている。モビリティ・レベルは熱設計消費電力 (TDP) により決定される。代表的なものとして「ML」および「MT」があり、それぞれTDPは35Wと25Wである。このほか、「MK」というモデルナンバーの製品が存在する。 T*-## Turion 64 X2Athlon 64 X2 Dual-Core for Notebooks プロセッサ・クラスは「T」、モビリティ・レベルは「L」(Athlon 64 X2 Dual-Core for Notebooksの場合、モビリティ・レベルは「K」)のみが発表されている。Turion 64およびAthlon 64 for Notebooksとの性能を表す数字の連続性、そして妥当性と正当性は不明。 ### Opteron Opteronは基本設計をAthlon 64と共通とするサーバ・ワークステーション向けのCPUである。3桁の数字のうち最上位は構成できるマルチプロセッサの数を表し、「1」のユニプロセッサ、「2」のデュアルプロセッサ、「8」の8ウェイプロセッサの3種類がある。下2桁は動作クロックに比例する。ただし60以上はデュアルコア、それ未満はシングルコアのCPUであるため、それを超えた比較はできない。 #### Opteron 2006年後半に登場したリビジョン (Rev.) F以降のOpteronに与えられる新たなモデルナンバー。従来はマルチプロセッサの種別と性能との2種類を併記したものだったが、そこに今後のマルチコア化を見越したコア統合数が追加された。4桁目が構成できるマルチプロセッサ数、3桁目がコア数、下2桁が性能を表す。 ####@##W Geode GXGeode LXGeode NX GeodeシリーズはAMDの組み込みシステム向けCPUである。自社開発のモバイルAthlon XPや、ナショナル セミコンダクターより買収したGeodeをもとに開発した、極めて省電力な製品。VIA TechnologiesのC3、C7およびEDENに競合させるためのモデルナンバーと考えられる。 「@」で区切られた前方が性能を表し、後方は消費電力を表す。この場合の消費電力はTDPではなく、AMDの想定した典型的な場面での使用の場合の消費電力である。
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