モデルナワクチンの製造
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/29 06:06 UTC 版)
「ロビ製薬研究所」の記事における「モデルナワクチンの製造」の解説
2020年7月にアメリカの製薬会社モデルナと新型コロナウイルスのワクチンの製造契約を行い、アメリカ国外向けで使用するワクチン製造の最終行程をロビが担当することになった。ロビはスイスの製薬会社ロンザの工場で作られたモデルナワクチン原液を使い新設した製造ラインでラベリングまでの最終行程を行う。2021年1月にはロビの工場で完成した初めてのモデルナワクチンの出荷が始まった。 2021年7月末ごろに日本に輸入されたモデルナワクチンのうち、未使用ワクチン容器の一部に異物が混入されていると8月16日以降複数の接種会場から報告されてきたため、厚生労働省は8月26日から同じ工場で製造されたワクチン約163万回分の接種を見合わせるよう発表した。一部のワクチンは接種ですでに使用済みで、該当するロット番号も公開されている。 公開された該当ロットの摂取者のうち、金属アレルギー体質の女性格闘家(ぱんちゃん璃奈)が、高熱や顔面の著しい腫れなど、アナフィラキシーとみられる症状におちいり救急搬送されたことがTwitterでの自己申告から大きな話題を呼び、ニュース記事としても広く知られる事態となった。 ロビはスペインの証券取引委員会に提出した文書で自社の生産ラインに原因がある可能性を報告した。これらの報道を受けて、マドリード証券取引所に上場しているロビの株価は13.4%下落した。
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