モダン・ロマンスとしての活動(1981年 - 83年)
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デュ・プレは1980年代初めにモダン・ロマンスへ参加し、彼の在籍した期間はグループの最も成功した時代となった。デビューアルバム『ロマンティックな冒険者 (Adventures in Clubland)』(1981年)、『トリック・オブ・ザ・ライト(英語版)』(1983年)、『パーティ・トゥナイト(英語版)』(1983年)などに参加している。モダン・ロマンスによるカバー版 "Cherry Pink (and Apple Blossom White)" ではトランペット・ソロを担当し、この曲は1982年の英国ヒットチャートでトップ20に入った。この作品のB面はデュ・プレに献辞された、ほぼインストゥルメンタルの曲 "Who Is John Du Prez?"(意味:ジョン・デュ・プレって誰?)である。モダン・ロマンスは、その後も解散まで7つのトップ40ヒットを飛ばした。その中には、英国ヒットチャート4位を記録し、後に映画『シュレック』でも使われた曲 "Best Years of Our Lives" も含まれている。 1980年代初めには、グループは英国、ヨーロッパ、極東、ベネズエラツアーを行い、同じ時期にはいくつかのゴールドディスク認定も受けている。アルバム『ロマンティックな冒険者』は南アメリカでナンバーワンとなりゴールドディスク認定を受けた。また英国では "Everybody Salsa"(12位)、『今夜はアイ・ヤイ・ヤイ!』(10位)、"Queen of the Rapping Scene / Nothing Ever Goes the Way You Plan"(37位)と3つのヒットを出している。またシングル『サルサに夢中(英語版)』は全米ダンスチャートで2位を記録した。1983年には、リード・ヴォーカリストがジェフ・ディーン(英: Geoff Deane)の脱退でマイケル・J・マリンズ(英語版)へ変わり、グループは大きな分岐点を迎えることになる。"Best Years of Our Lives"は4位、"High Life (song)" は8位、"Don't Stop That Crazy Rhythm" は14位、"Walking in the Rain" は7位、"Good Friday" は96位を記録するなど、出したシングルが軒並みヒットした。この年の英国アルバムチャートでも、スタジオアルバム『トリック・オブ・ザ・ライト』が53位、クリスマス・コンピレーション・アルバム『パーティ・トゥナイト』が45位を記録している。デュ・プレのトランペット・ホルンは、パーティソングの "Best Years of Our Lives" や "High Life" から、サルサチューンの "Everybody Salsa" 『今夜はアイ・ヤイ・ヤイ!』など、ほぼ全ての曲で特徴的に用いられた。またブルース調の悲しいバラード "Walking in the Rain" でも効果的に用いられ、この曲は英国のトップ10チャートに入ったほか、タイでは第1位を記録した。デュ・プレは、1983年のカバー版 "Band of Gold" でも演奏している。デュ・プレは1985年のグループ解散前にモダン・ロマンスを去っているが、グループのお別れシングル "Best Mix of Our Lives"(1985年、チャート81位)でも彼のトランペットを聞くことができる。 デュ・プレは他のメンバーと共に、アルバム『トリック・オブ・ザ・ライト』のカバーに写っているが、このアルバムはドイツの出版社・タッシェンの出版した "1000 Record Covers" 中で取り上げられている。この本は、1960年代から1990年代にかけての様々なジャンルの音楽から、ビニル盤の優れたカバーアートを集めたものである。録音や楽曲制作の面では、モダン・ロマンスの音楽の大半はトニー・ヴィスコンティのプロデュースを受けていた。モダン・ロマンスは、ワーナー・ミュージック・グループ、ロンコ(英語版)とレーベル契約を結んでいる。デュ・プレはモダン・ロマンスのメンバーとして、ヒットシングル "High Life" を Russell Harty Television Show(1983年)で演奏しているが、この際クレオ・ロコス(英語版)がバック・ヴォーカルを務めた。 2006年には、ワーナーから発売されたCD "Modern Romance: The Platinum Collection" にデュ・プレの演奏が収録された。これはモダン・ロマンスの楽曲を集めたコンピレーション・ベスト・アルバムである。
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