モダン・ベノニ・ディフェンス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2013/04/15 05:09 UTC 版)
「ベノニ・ディフェンス」の記事における「モダン・ベノニ・ディフェンス」の解説
モダン・ベノニ・ディフェンス a b c d e f g h 8 8 7 7 6 6 5 5 4 4 3 3 2 2 1 1 a b c d e f g h 右図は1. d4 Nf6 2. c4 c5と指した局面である。右図から3. d5 e6 4. Nc3 ed 5. cd d6と指してできた形が本記事の冒頭で掲げたモダン・ベノニ・ディフェンスの基本形である。なお2手目から4手目まで手順前後することもある。基本形に至るまでの白の4手目で4. deと指すのは4. … feと指され、その後黒がセンターへポーンを出し、黒の駒組みが非常にいい型になる。また黒の5手目では5. … g6と指す手もある。以下6. d6 Qb6 7. Bg5 Nh5 8. Nf3 f6 9. Be3 Bxd6と進行し、白はポーンを損した代償に黒の展開を遅らせることが出来る。 基本形以降の定跡は6. Nf3 g6 7. e4 Bg7 8. Be2 0-0 9. 0-0 a6 10. a4 Bg4 11. h3 Bxf3 12. Bxf3 Nbd7である。 白の6手目で6. g3と指せばフィアンケット・システムとなる。6. e4と指した場合黒は本譜同様6. … g6と指すが、その後白が7. Nf3と指せば手順前後で本譜と同じ進行になり、7. Bd3と指せば7. … Bg7 8. Nge2 0-0と進行する。なお6. e4 g6 7. Bd3 Bg7 8. Nge2 0-0の変化は1960年にライプツィヒで開催されたチェス・オリンピアードのペンローズ対タリ戦で指されたもので、30手で当時世界チャンピオンだったタリが英国のチャンピオンだったペンローズに負けた。 白の7手目では他に7. Bf4、7. Nd2と指す手もある。7. Nd2と指すと7. … Bg7 8. Nc4 0-0 9. Bf4 Ne8と進行する。なお7. Bg5と指せばウルマン・ヴァリエーションと呼ばれ、以下7. … h6 8. Bh4 g5 9. Bg3 Nh5 10. e3 Nxg3 11. hg Bg7 12. Nd2 0-0となる。
※この「モダン・ベノニ・ディフェンス」の解説は、「ベノニ・ディフェンス」の解説の一部です。
「モダン・ベノニ・ディフェンス」を含む「ベノニ・ディフェンス」の記事については、「ベノニ・ディフェンス」の概要を参照ください。
- モダン・ベノニ・ディフェンスのページへのリンク