モダン・ハワイアン・ウェイファインディング
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/03/04 16:25 UTC 版)
「ウェイファインディング」の記事における「モダン・ハワイアン・ウェイファインディング」の解説
現在最も隆盛を誇っているのは、1980年にハワイで考案され、ポリネシア各地に広められた系統である。これはナイノア・トンプソンが、マウ・ピアイルックから直接伝授されたカロリン諸島系の技術と、ハワイ大学付属実験学校ホノルル校の教師で地質学者でもあるウィル・クセルクから学んだ西洋天文学の知識を組み合わせたもので、古代ポリネシアの技術と直接の関係は無い(詳細は「ナイノア・トンプソン」の項にて解説)。 この技術は「モダン・ハワイアン・ウェイファインディング modern Hawai'ian wayfinding」と呼ばれ、ナイノア・トンプソンが作成した「スター・コンパス」をもとに、ミクロネシア系の海洋波観測、生物相観測技術(エクスパンデッド・ランドフォール)を付加し、さらにポリネシア特有の状況(南北方向の移動距離が極めて大きい)に対応して「天頂星(Zenith Star)」や「対の星(Star Pairs)」観測の技術を創出したものである。代表的な航法師としてナイノア・トンプソンが挙げられる。 「ウェイファインディング」の語はウィル・クセルクの考案である(クセルク:2006)。
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