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ムウタディド

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2023/11/28 10:12 UTC 版)

アブル＝アッバース・アフマド・ブン・タルハ（アラビア語: أبو العباس أحمد بن طلحة‎, ラテン文字転写: Abuʿl-ʿAbbās Aḥmad b. Ṭalḥa[2], 854年頃もしくは861年頃 - 902年4月5日）、またはラカブ（尊称）でアル＝ムウタディド・ビッラーフ（アラビア語: المعتضد بالله‎, ラテン文字転写: al-Muʿtaḍid Biʿllāh[2],「神に支えを求める者」の意[3]）は、第16代のアッバース朝のカリフである（在位：892年10月15日 - 902年4月5日）。


脚注

注釈

  1. ^ a b イスラーム神学において一般に「ハディースの徒」と呼ばれる神学派に属し、理性によるクルアーンの比喩的解釈を許容する思弁神学の立場を取るアシュアリー学派やマートゥリーディー学派とは異なり、比喩的解釈を極力排除してクルアーンやハディースを字義通りに解釈する立場を取る[4]。また、「ハディースの徒」の法学的立場はスンナ派の四大法学派の一つであるハンバル学派が担う立場にある[5]。
  2. ^ ここで述べられている「トルコ人」は全てが人種的にトルコ系だったわけではない。当時のアラブ人から見て「トルコ（複数形ではアトラーク）」とはマー・ワラー・アンナフル以東の中央アジアに住む遊牧民全般を指しており、イラン系のソグド人など別の民族の出身者も含まれていた[8]。
  3. ^ イスラームの預言者ムハンマドの従兄弟であり娘婿でもあるアリー・ブン・アビー・ターリブとその子孫を指す。イスラームの宗派の一つであるシーア派は「アリーの党派」と呼ばれるアリー家の支持者の集団から発展していった[83]。

出典

  1. ^ a b El Cheikh 2013, p. 168.
  2. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q Kennedy 1993, pp. 759–760.
  3. ^ a b Bowen 1928, p. 25.
  4. ^ 松山 2016, pp. 20–27.
  5. ^ 松山 2016, pp. 69–75.
  6. ^ a b c d e f Zetterstéen 1987, p. 777.
  7. ^ a b c d e f Bowen 1928, p. 26.
  8. ^ 佐藤 1991, p. 44.
  9. ^ Kennedy 2001, pp. 148–150.
  10. ^ a b c d Bonner 2010, pp. 323–324.
  11. ^ Mottahedeh 1975, pp. 77–78.
  12. ^ Bonner 2010, pp. 313–327.
  13. ^ Kennedy 2001, p. 148.
  14. ^ Bonner 2010, p. 314.
  15. ^ a b Kennedy 2004a, p. 177.
  16. ^ a b Bonner 2010, p. 335.
  17. ^ a b c Mottahedeh 1975, p. 79.
  18. ^ Kennedy 2001, pp. 151, 156.
  19. ^ Kennedy 2004a, pp. 177–179.
  20. ^ 中野 2003, pp. 128–129.
  21. ^ 佐藤 1991, p. 19.
  22. ^ Kennedy 2001, pp. 153–154.
  23. ^ Kennedy 2001, pp. 151, 153–156.
  24. ^ Bonner 2010, p. 324.
  25. ^ Kennedy 2004a, p. 179.
  26. ^ 佐藤 1991, p. 21.
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  28. ^ Kennedy 2003, pp. 26–35.
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  50. ^ 太田 2009, p. 42.
  51. ^ Treadgold 1997, pp. 466ff.
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  54. ^ Bosworth 1975, pp. 121–122.
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  97. ^ Donner 1999, p. 30.
  98. ^ Sourdel 1970, pp. 134–139.

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