ジャズィーラ、南コーカサス、およびビザンツ帝国に対する戦線とは? わかりやすく解説

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ジャズィーラ、南コーカサス、およびビザンツ帝国に対する戦線

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/09 06:20 UTC 版)

ムウタディド」の記事における「ジャズィーラ、南コーカサス、およびビザンツ帝国に対する戦線」の解説

ムウタディドジャズィーラさまざまな対立勢力戦った。これらの勢力中には、ほぼ30年及んでいたハワーリジュ派反乱勢力英語版)に加えて多く自立していた現地有力者がいた。その中で代表的な存在は、アーミドとディヤール・バクル(英語版)を支配していたシャイバーン族(英語版)のアフマド・ブン・イーサー(英語版)とタグリブ族(英語版)の族長であるハムダーン・ブン・ハムドゥーン(英語版であった893年ムウタディドハワーリジュ派内部抗争注意逸らしている間にシャイバーン族からモースル奪った895年にはハムダーン・ブン・ハムドゥーンが自身本拠地からの退去強いられ追い詰められた末に拘束された。一方でハワーリジュ派指導者のハールーン・ブン・アブドゥッラーが896年にハムダーン・ブン・ハムドゥーンの息子のフサイン・ブン・ハムダーン(英語版)に敗れて捕らえられバグダード送られた後に磔刑処された。フサイン・ブン・ハムダーンのこの功績は、アッバース朝軍におけるフサイン華々しい経歴と、後にジャズィーラ支配権獲得至ったハムダーン朝段階的な隆盛始まり告げた。アフマド・ブン・イーサーは898年死去するまでアーミド支配維持し死後息子のムハンマド・ブン・アフマド(英語版)に支配引き継がれた。翌899年ムウタディドジャズィーラ戻りムハンマドアーミドから追放する長男後継者ムクタフィー英語版)を総督地位据え中央政府による統治下でジャズィーラ全域再統一した。 しかしながら現地諸勢力事実上独立して支配維持していたジャズィーラの北に位置する南コーカサスアルメニアアーザルバーイジャーン対す実効支配アッバース朝の下に取り戻すことはできなかった。当時アーザルバーイジャーンアッバース朝総督であったムハンマド・ブン・アビッ=サージュ898年頃に独立宣言したものの、すぐにキリスト教徒アルメニア人諸侯との対立中にカリフ宗主権を再承認したムハンマド901年死去すると息子のディーウダード・ブン・ムハンマド(英語版)が後継者となり、半ば独立した勢力となったサージュ朝(英語版)によるこの地域統合至った。ムハンマド・ブン・アビッ=サージュ900年タルスース有力者協力の下でディヤール・ムダルの占領企てたとする嫌疑をも掛けられその後報復行為出たカリフタルスース有力者たちの拘束都市艦隊焼却命じた。この決定は何世紀にもわたるビザンツ帝国対す戦争において自ら不利な状況を招くことになったそれ以前数十年間タルスース住民とその艦隊ビザンツ帝国国境地帯対す襲撃重要な役割担っていた。その一方で900年頃にギリシア人改宗者であるダムヤーナ・アッ=タルスースィー(英語版)の率いシリア艦隊がデメトリアス(英語版)の港を略奪しアラブ艦隊は続く20年わたってエーゲ海大混乱もたらした。これに対してビザンツ帝国メリアス英語版)などのアルメニア人亡命者流入によって陸側で勢力強めた。そして国境地帯越えて支配拡大し始めアラブ側勝利を収めるとともに双方帝国間のかつての無人地帯新たな軍管区テマ)を設置した

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