マーラーによる解題とは? わかりやすく解説

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マーラーによる解題

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/09 23:17 UTC 版)

交響曲第2番 (マーラー)」の記事における「マーラーによる解題」の解説

後にマーラーは、全曲について標題的な説明残しており、以下に示す。 第1楽章 私の第1交響曲での英雄を墓に横たえその生涯曇りのない鏡で、いわば高められ位置から映すのである同時に、この楽章は、大きな問題表明している。すなわち、いかなる目的のために汝は生まれてきたかということである。……この解答を私は終楽章与える。 第2楽章 過去回想……英雄過ぎ去った生涯からの純粋で汚れのない太陽の光線。 第3楽章 前の楽章物足りないような夢から覚め、再び生活の喧噪のなかに戻ると、人生絶え間ない流れ恐ろしさをもって君たち迫ってくることがよくある。それは、ちょうど君たち外部の暗いところから音楽聴き取れなくなるような距離で眺めたときの、明るく照らされ舞踏場踊り手たちが揺れ動くのにも似ている人生無感覚君たち前に現れ君たち嫌悪叫び声上げて起きあがることのよくある悪夢にも似ている……。 第4楽章 単純な信仰壮快次のような歌が聞こえてくる。私は神のようになり、神の元へ戻ってゆくであろう第5楽章 荒野次のような声が響いてくる。あらゆる人生終末はきた。……最後の審判の日が近づいている。大地震え、墓は開き死者立ち上がり行進永久に進んでゆく。この地上権力者つまらぬ者も-王も乞食も-進んでゆく。偉大なる声が響いてくる。啓示トランペットが叫ぶ。そして恐ろしい静寂まっただ中で、地上の生活の最後おののく姿を示すかのように夜鶯遠くの方で聴く柔らかに聖者たちと天上の者たちの合唱次のように歌う。「復活せよ。復活せよ。汝許されるであろう。」そして、神の栄光現れる不思議な柔和な光がわれわれの心の奥底透徹してくる。……すべてが黙し、幸福である。そして、見よ。そこにはなんの裁判もなく、罪ある人も正しい人も、権力卑屈もなく、罰も報いもない。……愛の万能感情がわれわれを至福なものへと浄化する

※この「マーラーによる解題」の解説は、「交響曲第2番 (マーラー)」の解説の一部です。
「マーラーによる解題」を含む「交響曲第2番 (マーラー)」の記事については、「交響曲第2番 (マーラー)」の概要を参照ください。

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