マーラーの手紙による解題
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/09 03:43 UTC 版)
「交響曲第3番 (マーラー)」の記事における「マーラーの手紙による解題」の解説
マーラーが友人レールに宛てた手紙では、「これ(交響曲第3番)はおそらく、これまで僕が作曲したもののうち、最も成熟した、最も独創的なものだ」とし、「この交響曲は、世界がいまだかつて耳にしたことのないようなものだ。そこでは自然界全体が一つの声を得て、人が夢の中で予感することしかできないほどの奥深い秘密を物語るのだ」と述べている。 また、1896年7月にアンナ・フォン・ミルデンブルクに宛てた手紙でも交響曲第3番の第6楽章について触れ、「私はだいたいのところ、この楽章を『愛が私に語ること』と名づけることができると思います。これは、神がただ愛としてのみ把握されうるものなのだという意味からです」。「このようにして、私の作品は、階段的な上昇で発展していく、あらゆる段階を含む音楽的な詩となっているのです。それは、生命のない自然ではじまり、神の愛まで高められていきます」と述べている。
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