マリッサ・メイヤーのCEO就任
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「Yahoo!」の記事における「マリッサ・メイヤーのCEO就任」の解説
2012年7月17日、ライバル企業であるGoogleの元役員でウォルマートの社外取締役であるマリッサ・メイヤーが新たなCEOに就任した。メイヤーはフォーチュン500の会社の中では若い部類のCEOになった。 2013年5月19日、ウォール・ストリート・ジャーナルは、Yahoo!の取締役会が設立6年目のブログサービスの会社Tumblr(タンブラー)を現金11億ドルで買収することを承認したと報道した。Tumblrは買収後も創業者のデイヴィッド・カープが大株主で引き続きCEOも務める。Yahoo!が所有する写真サービスのFlickrが2013年5月20日に全面リニューアルと無料で1TBの保存容量をユーザーに提供することを発表した。Tumblrの買収の公式発表もその日にされた。2013年5月26日、Yahoo!がビデオストリーミングサイトのHuluに関心を持っていると報じられ、Yahoo!側が買収額として6億ドルから8億ドルを提示したとも伝えられた。しかしこの買収は実現しなかった。2013年8月2日、Yahoo!はソーシャルブラウザにかかわるRockMelt (ロックメルト)の買収を発表した。買収によって懸念されていたCEOのエリック・ビシュリア、そしてCTO(最高技術責任者)のティム・ハウズを含むRockMeltチームはYahoo!のチームの一部となることになった。その結果、すべてのRockMeltアプリや既存のWebサービスは8月31日から終了となった。2013年8月7日、Yahoo!は2013年9月5日から新しいロゴの最新版を導入することを発表した。それを記念するために、同社は切り替え日までの30日間にロゴを日替わり表示する「30日間の変化」キャンペーンを開始していた。2013年7月の間、インターネット視聴率調査会社のコムスコアが照合したデータよると、前月と比較して米国ではGoogleのウェブサイトより多くの人々がYahoo!のウェブサイトを訪問したことを明らかになった。Yahoo!がGoogleを上回るのは2011年以来では初めてとなった。データはYahoo!が所有するTumblrのサイトや携帯電話のためのサイトの訪問統計は含まれていなかった。 2014年2月11日、Yahoo!はWanderというソーシャル日記の会社を買収した。2014年2月13日、Yahoo!は技術系求人の会社Distillを買収した。2014年3月12日、Yahoo!がGoogleのように、よりよいサービスと競争するために、ローカル検索結果でビジネスを後押しするのに役立つYelp社と提携したことを発表した。2014年11月11日、Yahoo!は約6億4000万ドルで動画広告会社のBrightRollを買収することになると発表した。動画関連は同社の主要な成長分野のひとつであり、買収でYahoo!の動画広告プラットフォームは米国最大になる。2014年11月21日、Yahoo!がCoolirisを買収したことが発表された。 マリッサ・メイヤーのCEO就任以降、2013年第4四半期にはYahoo!の株価は2倍以上上昇した。しかし、2015年12月の同社の株価は35ドル近辺で、2013年11月に約35ドルでピークに達した水準と同じである。2015年12月2日に、取締役会により将来を決するだろうミーティングが開かれたというニュースが流れ、昼下がりには株価は36.04ドルに上がった。その内容は、Yahoo! Inc.が約15%を保有する中国の業績好調な電子商取引サイトのアリババ株で別会社を興す(スピンオフ)かどうかであった。その後、正式に検討すると表明したが、断念した。また、苦戦のインターネット検索や電子メール事業などの身売りを検討するのではないかという観測が出ていた。事業の売却先候補としては、ベライゾン、IAC/インタラクティブコープ、ソフトバンクなどが挙がっていた。メイヤーは就任後にさまざまなアクションを主導し、株価を上げるなどの成果を得たが、就任時点で同業他社に比べて大きく出遅れていたスマートフォンなどのモバイル分野では業績を挙げられなかった。また、成長分野とされた映像コンテンツ事業で4200万ドルの損失を出し、それらの分野が結果的に必ずしも有益でなかったことを証明する形となった。Yahoo!は「物言う株主」から、会社・中核事業の売却と大規模な人員削減、およびメイヤーのCEOの退任を要求されるようになった。
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