新たなCEO
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/08 15:08 UTC 版)
1990年代初頭、会社は過剰な出店と外注先ネットワークの複雑化・高コスト化に苦しんでいた。1991年、アメリカ人のジェームズ・マクスミン (James Maxmin) がバーナードへ圧力をかけ CEO に就任。その後2年半にわたり、製造工程や流通の問題を解決するなど、数々の変革を実行した。一例を挙げると、500近くにのぼるローラ・アシュレイ店舗の配送サービス改善を狙い、フェデラル・エクスプレスと10年間の戦略的な提携を結んだ。目標は、商品の99%を、全世界どこにでも48時間以内に配送することを可能にすることであった。この提携により、それまでの旧態依然とした配送システムが一新され、香港で製造されたTシャツを日本へ届けるのに、わざわざウェールズの自社倉庫を経由するというような無駄がなくなった。 会社が40周年を迎えた1993年、バーナードは会長職を辞し、終身名誉社長となった。その後もアシュレイ家は会社の経営および発展に関与している。 1992年、マクスミンによって会社は1989年以来となる黒字を計上。1993年の会計年度では1,200万ポンドの黒字が見込まれていた。ところが、1994年4月、マクスミンはをバーナードとの意見の違いを理由に突如辞任する。世界的に景気が後退する中、会社は子供服や家庭用品ラインアップの立ち上げによってその影響を何とかかわしていたが、その後マックスミンの後任として何人ものCEOが変わるなど迷走し、1997年に深刻な財政難に陥った。
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