ボリンジャー‐バンド【bollinger bands】
ボリンジャーバンド (Bollinger Bands)
ボリンジャーバンド
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/24 15:20 UTC 版)
「テクニカル指標一覧」の記事における「ボリンジャーバンド」の解説
ボリンジャーバンドとは、移動平均線とその上下3本の線(バンド)で表されるオシレーター系のテクニカル指標である。上下3本の線は過去の値動きから計算した標準偏差を表したものであり、それぞれ、中心の移動平均線から近い順に、「1σ(シグマ)、2σ、3σ」と呼ぶ。 ボリンジャーバンドは相場の動きに応じて、バンドの向きや大きさが変わるのが特徴である。相場にトレンドがない時は、ボリンジャーバンドの向きは水平であり、バンドの幅は小さくなる。逆に大きなトレンドがある時は、ボリンジャーバンドは大きく変動し、その向きと幅が大きくなる。 考案者はジョン・A・ボリンジャー (John A. Bollinger)。一般には逆張りに分類されることが多いが、ボリンジャーは順張りに使用している。「Bollinger on Bollinger Bands」(ISBN 0071373683)、「ボリンジャー・バンド入門」(ISBN 4939103536)にて、利用法が紹介されている。 ボリンジャーは1980年代に発表。ただし、平均+誤差の標準偏差という考え方は金融の世界に大昔からある。例えば、1973年に発表されたブラック・ショールズ方程式もこの考え方に基づいている。 算出方法は、 ボリンジャーバンド = x日の移動平均 ± x日の標準偏差 × y yとしては、2が使われることが多い。移動平均は、単純移動平均が使われることが多いが、単純以外も使われることがある。単純以外を使用する場合は、標準偏差ではなく、移動平均に対する誤差の二乗平均平方根となる。 背後にある理論としては、値動きの正規分布を前提としている。線形自己回帰移動平均モデルと同じ考え方に基づいている。ただし、現実としては、平均からの誤差は正規分布から大きく離れた分布となる。そのため、あくまでも、ボラティリティを測る尺度として、誤差の二乗平均平方根が使われているに過ぎない。正規分布ではないことは、経済物理学を参照。 投資判断は、トレンドが出ているときは終値が上のバンドを上抜いたら買い、下のバンドを下抜いたら売り。レンジ相場のときは逆パターンに利用される。
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「ボリンジャーバンド」の例文・使い方・用例・文例
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