プラクチカ・ノバ・シリーズボディー
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「ペンタコン」の記事における「プラクチカ・ノバ・シリーズボディー」の解説
プラクチカIV / Vシリーズにおいて固定式ペンタプリズムファインダーを内蔵させたのは良かったが、反面デザインや使い勝手に改良すべき点が有った事と、大量生産に対応した製造技術の改善を図る必要があり、それらに対応すべくこのシリーズが新しく始められ、1965年ライプチヒ春の見本市で発表された。 プラクチカVI(PRAKTICA VI 1964年試作のみ) - プラクチカ・ノバシリーズの基本モデルの原型で、プラクチカIV / Vシリーズとは機能や構造、デザインが全く異なる。 プラクチカ・ノバ(PRAKTICA nova 1965年発売) - M42レンズマウント。新しいシャッター機構の採用によりフロントサイドのシャッターレリーズボタンがそれまでの水平方向から斜め方向になった。また中央部がスプリットイメージ、その周囲が円形マット、外側がフルネルとなっているフォーカシングスクリーンのついた固定式プリズムファインダーを内蔵し、クイックリターンミラー、自動絞り機構、1/2,1/4,1/8,1/30,1/60,1/125,1/250,1/500秒およびBを持ったゴム引き布製フォーカルプレーンシャッターを装備していた。他にもシャッターチャージ及びフィルム送りがノブではなくレバー式となり、巻き戻しは折り畳み式クランクになった。軍艦部にX及びFのシンクロ接点が付けられた。ボディはダイカストに黒色塗装か黒い革張り、軍艦部は主要部分のみクロムメッキされていた。第1の改良型(1966年発売) - フロントサイド下部にX及びFシンクロ接点が付いた。フォーカシングスクリーンがスプリットイメージとマイクロプリズム付きとなった。 プラクチカ・ノバB(PRAKTICA nova B 1965年発売) - 非連動式外部受光式セレン露出計が内蔵された。第1の改良型(1966年発売) - プラクチカ・ノバ 第1の改良型に非連動式外部受光式セレン露出計を内蔵させたもの。 プラクチカ・マット(PRAKTICA mat 1965年発売) - ヨーロッパ初のTTL露出計付き35mm一眼レフカメラ。 VEBペンタコン・ドレスデンのゲアハルト・イエムリヒ(Gerhard Jehmlich)の原理の研究と数多くのテストの貢献により、パテントを回避するために設計に時間がかかったものの、プロトタイプが発表されるや『ヨーロッパ初のTTL露出計付き35mm一眼レフカメラ』との評価を勝ち得ることとなり、同時に外部受光式セレン露出計の欠点を克服することができた。他に1/1~1/1000秒までの倍数系列のゴム引き布製フォーカルプレーンシャッター、ペンタプリズムの下に置かれたTTL露出計のための絞り込み測光式のCdS受光素子、露出計及び絞り込み用の押しボタン式スイッチが装備された。またファインダー内に露出計指針による計測結果が表示する機能が付いていた。 ペンタフレックス SL(PENTAFLEX SL 1967年発売) - 軍艦部のデザインが変更され、フロントプレートが黒くなった。シャッタースピードが1/30~1/500秒に制限され、ファインダー内の撮影可能表示が無くなった。フォーカシングスクリーンがマット式になった。ポルスト・レフレックスFX3(PORST REFLEX FX3 1968年発売) - ニュルンベルクのポルスト社から受託しOEM生産したモデルで、白地のネームプレートに「PORST REFLEX FX3」と印刷されていたほかはペンタフレックス SLと同一機種。
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