プラクチカPL ノバ1・シリーズボディー
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「ペンタコン」の記事における「プラクチカPL ノバ1・シリーズボディー」の解説
プラクチカ・ノバ・シリーズが成功を踏まえ、新たに改良を加えたシリーズ。主な改良点はシャッターがレリーズされた時にシャッターダイヤルが回転しなくなった事と、フィルム装填がオートマティック式になった事である。このフィルム装填システムは「ペンタコン・ローディング・システム(Pentacon Loading System)」と名付けられ、一般的にはPLシステムと呼ばれている。このシリーズに対する需要が大きかったため、様々なバリエーション、OEM生産による様々な銘、外国市場向けの特別なモデルなどが存在し、その全貌を窺い知るのは難しいのが実情である。 プラクチカPL ノバ1(PRAKTICA PL nova 1 1967年発売) - プラクチカ・ノバ 第1の改良型をベースに作られたこのシリーズの基本モデル。シャッターダイヤルが回転しない、フィルム装填がPLシステムと呼ばれるオートマティック式になった、シャッタースピードが倍数系列になった以外はプラクチカ・ノバ 第1の改良型と同一である。ハニメックス・プラクチカ・ノバ1(HANIMEX PRAKTICA nova 1 1967年発売) - アメリカのハニメックス社から受託しOEM生産したモデルで、黒地のネームプレートに「HANIMEX PRAKTICA nova 1」と刻印されていたほかはプラクチカPL ノバ1と同一機種。 プラクチカPL ノバ1B(PRAKTICAPL nova 1B 1967年発売) - 非連動式外部受光式セレン露出計が内蔵された。ハニメックス・プラクチカ・ノバ1B(HANIMEX PRAKTICA nova 1B 1967年発売) - アメリカのハニメックス社から受託しOEM生産したモデルで、セレン露出計受光部のカバーに黒地で「HANIMEX PRAKTICA nova 1B」と表示されているほかはプラクチカPL ノバ1Bと同一機種。 ペントール1B(Pentor 1B 1968年発売) - オランダ市場向けモデルで、セレン露出計受光部のカバーに黒地で「Pentor 1B」と表示されているほかはプラクチカPL ノバ1Bと同一機種。 ポルストFX4(PORST FX4 1968年発売) - ニュルンベルクのポルスト社から受託しOEM生産したモデルで、セレン露出計受光部のカバーに黒地で「PORST FX4」と表示されているほかはプラクチカPL ノバ1Bと同一機種。 プラクチカPL エレクトロニック(PRAKTICA PL electronic 1968年発売) - 世界で初めて電気的にシャッターが制御されるシステムを搭載した35mm一眼レフカメラで、マグネットによりコントロールしていた。ほかに、30/1~1/500秒の14段階倍数系列のシャッタースピード、電池が無くなった際に1/60秒で作動する機械式シャッター、それまで二つだったのが一つにまとめられたX及びFシンクロ接点及びセレクターが搭載された。プラクチカPL エレクトロニックB(PRAKTICA PL electronic B 1969年試作のみ) - 非連動式外部受光式光電池露出計、露出計を見るためのルーペが搭載され、シンクロターミナルの形状が変更された。 プラクチカスーパーTL(PRAKTICA super TL 1968年発売) - CdS受光体によるTTL露出計つきペンタプリズムを搭載し、ファインダー内部に露出計指針による計測結果が表示されるようになった。またプロントサイドに露出計及び絞り込み用の押しボタンがついた。ハニメックス・プラクチカ・スーパーTL(HANIMEX PRAKTICA super TL 1969年発売) - アメリカのハニメックス社から受託しOEM生産したモデルで、黒地のネームプレートに「HANIMEX PRAKTICA super TL」と刻印されているほかはプラクチカスーパーTLと同一機種。また一部には「HANIMEX PRAKTICA TL」と刻印されたものもある。 ポルスト・レフレックスFX6(PORST REFLEX FX6 1970年発売) - ニュルンベルクのポルスト社から受託しOEM生産したモデルで、黒地のネームプレートに「PORST REFLEX FX6」と印刷されているほかはプラクチカスーパーTLと同一機種。 レビューフレックスSL(REVUEFLEX SL 1975年発売) - ニュルンベルクのクウェレ社から受託しOEM生産したモデルで、飾り枠のない黒地のネームプレートに「REVUEFLEX SL」と印刷されているほかはプラクチカスーパーTLと同一機種。
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