フィット
小さなサイズに、もてる技術をすべて凝縮したという21世紀型スモールカー。2001年6月、ロゴの後継モデルとしてスタートを切った。サイズはロゴよりひとまわり大きくなり、全長3830mm(ロゴ5ドア最終モデル3780mm)/全幅1675mm(1645mm)/全高1525mm(1515mm)/ホイールベース2450mm(2360mm)という寸法。
メカニズム的にはまず、23km/Lという低燃費を実現した1.3Lのi-DSIエンジンの採用があった。1気筒2個のスパークプラグをもち、それぞれの点火タイミングをずらすことで急速・完全燃焼を実現、HCやNOxの削減・排出ガスのクリーン化などに寄与。エンジン自体のコンパクト化もショートノーズや、ゆとりの室内空間確保に貢献大。さらに前後サスペンションのコンパクト化により、これまでにない低床ビッグキャビンを実現した。サスペンションは前ストラット式、後H型トージョンビーム式。
新1.3Lエンジンに組み合わせたミッションは、新世代CVTホンダマルチマチックS。MTの設定はない。
センタータンクレイアウトも見逃せない技術のひとつ。燃料タンクを車体中央に配したことにより、これまでタンクを置いていたリヤシート下に収納スペースができ、ラゲッジフロアのフラット化、大容量荷室の実現、さらにはリヤシートをはね上げることで背の高い荷物の収納も可能になった。
安全面でもフロント部のアーチ型サイドフレームの採用や頭部衝撃保護インテリア、頚部衝撃緩和シートなどが目新しかった。
グレードはW、A、Yの3タイプ。それぞれにFFと4WD(発売は2001年7月末から)を設定。ボディカラーは10色。価格は106万5000円~144万円。なお、フィットとは英語で、ぴったりのという意味。みんなの生活のあらゆるシーンに、ぴったりフィットするという気持ちを込めたという。
2002年9月、新開発1.5Lエンジン搭載車を追加した。i-DSIエンジンから継承した低燃費技術と、アルミロッカーアームを採用したローラー同軸VTEC機構をもち、最高出力81kW(110ps)/5800rpm、最大トルク143Nm(14.6kg-m)/4800rpmを発生する。ミッションは、ステアリングに配したスイッチで7速のシフトチェンジを可能にする、新開発のホンダマルチマチックS+7スピードモードを搭載、オートシフトモードかマニュアルシフトモードを選択できる。ボディカラーに専用色2色(ストームシルバーメタリックとビビッドブルーパープル)を用意、インテリアもブラックを基調とした専用シートが付く。価格はFF車が135万円、4WD車が153万円。
2002年11月、1.3Lエンジン搭載車を一部改良。WとAタイプの電波式キーレスエントリーシステムにアンサーバック機能を追加、ディスチャージヘッドランプやハイマウントストップランプをオプション設定した。
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