ピアノ・ソナタ 第6番 ニ長調デュルニツとは? わかりやすく解説

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モーツァルト:ピアノ・ソナタ 第6番 ニ長調「デュルニツ」

英語表記/番号出版情報
モーツァルトピアノ・ソナタ 第6番 ニ長調「デュルニツ」Sonate für Klavier Nr.6 D-Dur 'Dürnitz' K.284 K6.205b作曲年1775年  出版年1784年  初版出版地/出版社Torricella 

作品概要

楽章・曲名 演奏時間 譜例
1 第1楽章 Mov.1 Allegro7分30秒
2 第2楽章 Mov.2 Rondeau en Polonaise-Andante 5分00
3 第3楽章 Mov.3 Theme with 12 variations 1400

作品解説

2007年8月 執筆者: 稲田 小絵子

 1775年初めミュンヘンにおいて一気仕上げられた6曲の最後締めくくるソナタである。6曲の中で最大規模をもち、モーツァルトがもっと重視した作品考えられる。それは、ヴィーン時代1784年に、前5作を差し置いて出版されていることからもうかがえる。「デュルニッツ・ソナタ」という通称は、モーツァルトの「デュルニッツ男爵のために作曲した」という書簡由来するが、この作品だけでなく第一番から第六番までのソナタすべてが彼のために書かれたと考えられる(この6曲すべてをもって「デュルニッツ・ソナタ」と呼ぶこともある)。
 ギャラント的な作風をもつ一方第3楽章変奏曲配置するはしばしフランスの影響指摘されるまた、第1楽章にはマンハイム楽派交響曲様式みられることも特徴的である。なお、モーツァルトマンハイム宮廷楽団音楽直接触れ機会は、もう数年先のことである。

第1楽章アレグロニ長調4/4拍子ソナタ形式マンハイム楽派影響とされるのは、アルペジオによる華やかな開始強弱をはっきり対照させること、下行2度の「ため息」音型の使用などである。交響的な幅広い響きをもった楽章
第2楽章アンダンテイ長調3/4拍子ロンド形式オリジナル版には「ロンドー・アン・ポロネーズ(ポロネーズロンド)」という楽章表示みられる主題ポロネーズリズム提示されるごとに装飾され優雅な変奏様相帯びてくる。
第3楽章:(アンダンテ)、ニ長調2/2拍子変奏形式主題12変奏から成る独立した変奏曲としても通用するほどの規模構成をもっている。

ソナタ第一番から第六番までの調性については、第一番の解説参照のこと




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