メンデルスゾーン:ピアノ・ソナタ 第1番 ホ長調
英語表記/番号 | 出版情報 | |
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メンデルスゾーン:ピアノ・ソナタ 第1番 ホ長調 | Sonate für Klavier Nr.1 E-Dur Op.6 U 54 | 作曲年: 1826年 出版年: 1826年 初版出版地/出版社: Hofmeister |
楽章・曲名 | 演奏時間 | 譜例![]() |
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1 | 第1楽章 Mov.1 Allegretto con espressione | 6分30秒 | No Image |
2 | 第2楽章 Mov.2 Tempo di Menuetto | 6分00秒 | No Image |
3 | 第3楽章 Mov.3 Recitativo: Adagio e senza tempo | 7分00秒 | No Image |
4 | 第4楽章 Mov.4 Molto allegro e vivace | 6分30秒 | No Image |
作品解説
1826年、メンデルスゾーンが17歳の時に作曲、出版された。ベートーベンからの影響が随所にみられるが、《ソナタト短調 作品105》と比べて、独創性が増している。全4楽章からなり、続けて演奏される。平均演奏時間は25分程度。
第1楽章 ホ長調 アレグロ。コン・エスプレッシオーネ:ベートーベンの《ソナタ第28番 イ長調 作品101》を参考にして書かれており、非常に似通った性格をもっている。ソナタ形式で、短い展開部をもつ。全体的にゆったりとしたテンポを崩さず穏やかな雰囲気を保っている。
第2楽章 嬰へ短調 テンポ・ディ・メヌエット:スタッカートで軽やかに、そして優雅に奏されるメヌエットの部分と、ピウ・ヴィヴァーチェ、レガートで、柔らかく奏されるトリオの二つの部分から成る。
第3楽章 レチタティーヴ・アダージオ・エ・センツァ・テンポ:譜面では、第2楽章から続けて書かれている。レチタティーヴでは、調号と拍子記号がなくなり、小節線もかかれておらず、文字通り、話すように奏される。徐々に声部が増えていくため、注意深い耳と集中力をもって各声部を弾きわける必要がある。アレグレット・コーメ・プリマでppからffへ、響きに厚みを加えながら盛り上がり、その勢いのまま4楽章へ続く。
第4楽章 ホ長調 モルト・アレグロ・エ・ヴィヴァーチェ:全体的には、ソナタ形式に近い形をしており、2つの主題による部分、展開部的な性格をもった中間部、再現部に続き、アレグロ・コン・フォーコ、アレグロ・コン・エスプレッシオーネと続く。全体的に勢いよく曲が進むが、アレグロ・コン・エスプレッシオーネでは、これまでの勢いとは対照的にトランクイッロで奏される。第1楽章の主題が再び現れ、循環形式が用いられているが、これもベートーベンからの影響である。最後は、分散和音の静かな下降音形で、穏やかな雰囲気を増しながら、静かに曲を閉じる。
シューベルト:ピアノ・ソナタ 第1番 ホ長調
英語表記/番号 | 出版情報 | |
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シューベルト:ピアノ・ソナタ 第1番 ホ長調 | Sonate für Klavier Nr.1 E-Dur D 157,154 | 作曲年: 1815年 出版年: 1888年 初版出版地/出版社: Breitkopf & Härtel |
楽章・曲名 | 演奏時間 | 譜例![]() |
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1 | 第1楽章 Mov.1 Allegro ma non troppo | 5分30秒 |
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2 | 第2楽章 Mov.2 Andante | 7分00秒 |
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3 | 第3楽章 Mov.3 Minuet: Allegro vivace | 3分30秒 |
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作品解説
シューベルト初のピアノ・ソナタ。18歳の作品である。同時期に作曲された第2番と同様に、第4楽章を欠く全3楽章のソナタ。これ以前にはD 154のソナタに取り組んだが、未完に終わっている。形式は古典的ソナタの枠に収まっているが、特に第2楽章における和音の扱いなど、すでにシューベルト独自の感性が発揮され、ロマン派への入り口を開く作品である。
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