ヒトツバとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > デジタル大辞泉 > ヒトツバの意味・解説 

ひとつ‐ば【一葉】

読み方:ひとつば

ウラボシ科常緑多年生シダ暖地岩上樹幹生える。根茎長くはい、堅く茶褐色鱗片(りんぺん)で覆われる単葉堅く裏面に白褐色星状毛を密生。《 夏》「なつ来てもただ—の一つかな/芭蕉


ヒトツバ

ヒトツバ
科名 ウラボシ科
別名: -
生薬名: セキイ石韋
漢字表記 一葉
原産 中国朝鮮日本関東南部以西
用途 やや乾いた岩面や樹幹に着性するシダ植物秋に採取乾燥させ利尿用います中国では尿路血石腎炎などの治療などに用いられます。
学名: Pyrrosia lingua Farwell
   

一葉

読み方:ヒトツバ(hitotsuba)

イヌマキ別称
マキ科常緑針葉高木園芸植物薬用植物

学名 Podocarpus macrophyllus


一葉

読み方:ヒトツバ(hitotsuba)

ハクウンボク別称
エゴノキ科落葉高木園芸植物

学名 Styrax obassia


一葉

読み方:ヒトツバ(hitotsuba)

ハラン別称
ユリ科多年草園芸植物

学名 Aspidistra elatior


一葉

読み方:ヒトツバ(hitotsuba)

ウラボシ科常緑多年草園芸植物薬用植物

学名 Pyrrosia lingua


一葉

読み方:ヒトツバ(hitotsuba)

ヒトツバカエデ別称
カエデ科落葉小高木

学名 Acer distylum


一葉

読み方:ヒトツバ(hitotsuba)

マルバノキ別称
マンサク科落葉低木園芸植物

学名 Disanthus cercidifolia


一つ葉

読み方:ヒトツバ(hitotsuba)

多年生常緑シダ類で、一枚きりであることからこの名がある

季節

分類 植物


ヒトツバ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/12/29 09:30 UTC 版)

ヒトツバ
ヒトツバ Pyrrosia lingua
分類
: 植物界 Plantae
: シダ植物門 Pteridophyta
: シダ綱 Pteridopsida
: ウラボシ目 Polypodiales
: ウラボシ科 Polypodiaceae
: ヒトツバ属 Pyrrosia
: ヒトツバ P. lingua
学名
Pyrrosia lingua
裏面、背の高いのが胞子葉
胞子葉の裏面
シシヒトツバ

ヒトツバ (Pyrrosia lingua (Thunb.) Farw.) は、単葉の葉をもつシダ植物で、岩の上などに着生して見られる。

特徴

ヒトツバは、シダ植物門ウラボシ科ヒトツバ属に属するシダの一種である。また、ヒトツバ属及びそれに似た姿のシダ類の総称としても使われる。

比較的乾燥した場所に生える着生植物で、岩や樹皮上に生えるが、地上を覆うこともよくある。匍匐茎は針金状で硬くて長く伸び、あちこちから根を出す。表面には盾状の鱗片がつく。匍匐茎からはまばらに葉が出て、葉は立ち上がり気味で、高さ30-40cmになる。葉ははっきりした柄を持った楕円形の単葉。葉は厚手で、やや硬い革質で、表面は一面に細かい星状毛で覆われ、毛羽だって見える。基部には長い葉柄がある。

葉は厚みがあって硬く革質、表面には星状毛を密生しているので毛羽立って見え、黄緑色。新芽は毛がはっきりしていて白く見える。形は楕円形から卵状楕円形。

胞子のう群はすべての葉につく訳ではない。胞子葉が特にはっきり分化してはいないが、胞子のつく葉の方がやや背が高くなり、葉の幅が狭くなる傾向はある。胞子のう群はほぼ半球状で、互いに寄り合って、葉の裏面に一面につく。

日本では関東以西の本州から琉球列島に分布する。やや乾燥した森林内に多く、岩の上や樹木の幹に着生する。特にウバメガシ林では林床に密生することがある。国外では朝鮮半島南部、中国揚子江以南)、台湾からインドシナに分布する。

利用

着生植物として栽培鑑賞するにはやや大柄すぎるのか、あまり利用されない。また、人家の庭などに出現することも多くない。

しかし、葉の変わりものは山野草のひとつとして栽培されてきた。葉の基部側から側面に多数の突出部を持つものはハゴロモヒトツバ (f. monstrifera Tagawa)、あるいは葉の先端部が細かく分枝を繰り返してかたまり状になるものをシシヒトツバ (f. cristata (Makino) H. Ito)といい、いずれも古くから栽培されている。

また、近縁のモミジヒトツバ (P. polydactylis (Hance) Ching) は、葉が掌状に大きく割れるもので、台湾原産だが、よく栽培される。

分類

ウラボシ科ヒトツバ属にはアジアの熱帯域を中心に約100種が知られる。ただし、その分類は確定しておらず、実際の種数はその半分近く、との説もある。日本では約6種が知られる。いずれも単葉の葉に星状毛を密生するが、全体の姿は必ずしもヒトツバに似てはいない。ヒトツバ以外はいずれもあまり普通に見られるものではない。代表的なもののみを挙げる。

  • ビロードシダ P. linearifolia (Hook.) Ching
    葉は細長く、見かけはむしろノキシノブに似ているが、葉には一面に毛がはえている。山林内の岩に着生し、葉は垂れ下がる。北海道以南、朝鮮南部、中国、台湾に分布。
  • イワオモダカ P. hastata (Thunb. ex Houtt.) Ching
    ヒトツバに似た姿ながらずっと小柄で、葉はやや三角状、貴部から側方に突出部が出る。深い森林内に生育。北海道以南に広く分布するが、古くから山野草的に栽培され、野生の株を見ることは少ない。

参考文献

  • 岩槻邦男編『日本の野生植物 シダ』(1992年、平凡社)
  • 光田重幸『しだの図鑑』(1986年、保育社)

「ヒトツバ」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ヒトツバ」の関連用語

ヒトツバのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ヒトツバのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
エーザイエーザイ
Copyright(C) 1996-2025, Eisai Co., Ltd. All rights reserved.
エーザイ薬用植物一覧
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのヒトツバ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS