パイプライン概要
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/03/29 05:39 UTC 版)
「サウス・ストリーム」の記事における「パイプライン概要」の解説
サウス・ストリームのオフショアパイプラインの天然ガス年間輸送量は630億立方メートルを計画しており、パイプラインのセルビア、ハンガリー、スロベニア通過部分の輸送量は、少なくとも年100億立方メートルを予定している。また、少なくとも二つのガス貯蔵施設が建設されているが、そのうちハンガリーには最低10億立方メートルの容量の地下貯蔵施設が、セルビアのバナツキ・ドヴォルには同じく32億立方メートルの貯蔵施設を建設する予定である。ハンガリーの石油ガス会社MOL社(MOL)は、ベーケーシュ県・Pusztaföldvár村にある天然ガス田跡を90億立方メートル分のガス貯蔵施設として申し入れ、さらに西ハンガリーにある使われなくなったガスパイプラインをセルビア・オーストリア間を結ぶパイプラインとして提供する準備がある。もしサウス・ストリームがオーストリア国内を通過せずスロヴェニア国内を通る場合、MOL社はオーストリア・バウムガルトナーにある切替ポイントをハンガリー・VárosföldにあるMOL社保有の同施設と交換する予定である。英メルローズ・リソーシズ(Melrose Resources)社は、ブルガリアのガラタ・オフショア・ガス採掘施設を2009年までに内容量17億立方メートルのガス貯蔵施設に作りかえる計画である。サウス・ストリームは独ウィンガス社(Wingas)の保有する中央ヨーロッパで2番目に大きいハイダフ貯蔵施設(Haidach gas storage)につなげられるのではという指摘もある[要出典]。オフショア(海底)部分の建設実行可能性についてはEni社の子会社サイペン(Saipem)社が行い、調査は2009年中に終了する予定である。パイプライン建設は2010年に開始され、工事は2015年12月31日までに完了する予定である。またセルビアへの延長分工事は2012年開始の予定である。パイプラインの総工費は190億〜240億ユーロと見込まれているが、これにはオフショア部分の建設費86億ユーロも含まれている。オンショア(陸上)部分の工費は、実際のパイプライン敷設ルート次第であるが、例えばハンガリー通過部分でも20億ドルと公表されている 。オフショア部分で使われるパイプには27.73メガパスカル (4,022 psi)の圧力に耐えうる非常に径の大きなものが使用され、そのパイプの肉厚は39ミリメートル (1.5 in)にもなる。
※この「パイプライン概要」の解説は、「サウス・ストリーム」の解説の一部です。
「パイプライン概要」を含む「サウス・ストリーム」の記事については、「サウス・ストリーム」の概要を参照ください。
パイプライン概要
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/03/23 17:19 UTC 版)
「サハリン・ハバロフスク・ウラジオストクパイプライン」の記事における「パイプライン概要」の解説
ガスプロム(事業者はガスプロムの100%子会社ガスプロム・インベスト・ボストーク)は、サハリンからコムソモリスク・ナ・アムーレ(約350km)およびハバロフスクからウラジオストク(1000km)までの総延長1350kmのパイプライン敷設工事を2011年9月に完了した。パイプライン全長は、既存のコムソモリスク・ナ・アムーレ〜ハバロフスク間(472km)と併せ、1800km超になる。また2012年着工予定のヤクーチア・ハバロフスク・ウラジオストクパイプラインとハバロフスクで接続される計画である。ガスは沿海州ウラジオストク近郊に建設予定の液化天然ガスプラントに供給され、LNGとなって輸出される他、石油化学コンビナートの建設計画もある。また海底パイプラインで日本と韓国へ供給する計画もあった。 パイプラインの輸送量は年間60億立方メートルであるが、サハリンから供給されるガスで最終的には年間300億-365億立方メートルになる。 建設コストは全体で110億ドルと見られているが、210-240億ドルとする報道の他、158億ドル(4670億ルーブル)とする報道がある。 元々このパイプラインは主としてサハリン3プロジェクトで生産された天然ガスを輸送する計画であった。だがサハリン3の開発が遅れたため、ガスプロムはエクソンモービルの出資するサハリン1プロジェクトをガスの主要供給元としようとしたが、2011年7月の時点では契約に至っていない。2011年9月の稼働時にはサハリン2のガスが主要供給元となっている。
※この「パイプライン概要」の解説は、「サハリン・ハバロフスク・ウラジオストクパイプライン」の解説の一部です。
「パイプライン概要」を含む「サハリン・ハバロフスク・ウラジオストクパイプライン」の記事については、「サハリン・ハバロフスク・ウラジオストクパイプライン」の概要を参照ください。
- パイプライン概要のページへのリンク