バリエーション・派生型
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/26 01:17 UTC 版)
「IMI ガリル」の記事における「バリエーション・派生型」の解説
ARM (アサルト・ライフル/マシンガン) 前述の栓抜き付ハンドガードとバイポッドを装備、簡易的な軽機関銃(ライト・マシンガン、LMG)としての用途も考慮した基礎モデル。現在、IWI社での生産は後述の口径7.62x51mm狙撃用途モデル・ガラッツ限定となっている。 AR (アサルト・ライフル) キャリングハンドルとバイポッドを省略、それに連なる栓抜き付ハンドガードから栓抜きを省略した別設計のセンサテック・ポリマー樹脂製ハンド・ガードを装着するモデル。現行イスラエル国防軍や国外輸出・ライセンス生産品では、ARMよりもこのモデルの方が一般的である。 SAR (ショート・アサルト・ライフル) 全長を短く切り詰めたカービン(騎兵銃)タイプ。 マイクロ・ガリル 旧称、MAR(マイクロ・アサルト・ライフル)。SARより更にバレル長を短縮しサブマシンガン並の長さとしたモデルである。ハンド・ガードには前期型と後期型の二種があり、後者には照準器装着を考慮しピカティニー・レールが加工されている。公的機関向けの機種として、改良型のマイクロ・ガリル・ポリスが存在する。安全性考慮のため普段はチャンバーを空にして携帯する警官の要望に応えるべく、新たにコッキングハンドルを左側面へ移しており、要事の際には素早い装填・射撃準備の完了が出来るよう改良されている。この特徴は最新型のエース・シリーズにも反映されている。 7.62×51mm弾対応型 狙撃用途重視としてARM、AR、SARそれぞれに口径7.62x51mm仕様が存在する。5.56mm弾用マガジンが湾曲した細長い物なのに対し、7.62mm弾用マガジンは直線的で前後に幅広い形状をしていることから識別できる。かつてはフルオートマチック対応モデルも存在していたが、連射時の反動が制御し辛いなどの理由から現在はセミオートマチックのみとなっている(ガリル・エース・シリーズでは復活している)。 特にARMの狙撃用7.62x51mmガリル・スナイパー・モデルは"ガラッツ(Galatz)"と言うニックネームが付けられ、その改良型としてセンサテック製ストックやハンドガードを装備するSR-99が存在する(現在はガラッツと統合され生産完了)。ガラッツでのハンドガードは通常のガリル同様木製で、FALタイプの折りたたみ式ストックを採用していたが、一時期ストックを固定式としたこともある。現在ARMモデルの生産はガラッツのみに縮小されている。 改良型ガラッツでは、SR-99及びガリル・エース・シリーズの仕様を反映させ、木製からセンサテックのハンドガードに更新されている。固定式ストックは従来のFALタイプの折りたたみ式ストックへ戻され、そのストックも一部をラバーで覆い、使い易さを改善した物となった。グリップも同じく狙撃向けのアナトミー・バーティカルグリップに交換されている。なお、これらの改良と共に栓抜き・ワイヤーカッター機能は完全に排除されている。 マガル (Magal) マイクロ・ガリルをベースに.30カービン弾を使用する派生モデル。マガジンは本家ガリルと同様にM1カービンの物を流用する。イスラエル警察は都市戦闘で使ったM1カービンの代替として採用している。 ゴラーニ(Golani) 民間用の半自動モデル。アメリカなどで販売されている。
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