栓抜き・ワイヤーカッター
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/15 09:16 UTC 版)
「IMI ガリル」の記事における「栓抜き・ワイヤーカッター」の解説
本銃特有の装備として、バイポッドの固定具に栓抜きを装備している事が挙げられる。これは、イスラエル国防軍が導入を始めた初期段階に、前線から装弾不良の報告が続出したため原因を調査してみたところ、兵士達が瓶の王冠を外す際、手元に栓抜きが無いため、適当な代用品として身近にある弾倉の給弾口部分の上段を使った結果、これを変形させてしまったのが原因と判明した。 通常ならばその様な用途には使用しないよう通達され、部隊側も兵士に栓抜きを支給するものだが、設計者はこれを聞いて折り畳んだバイポッドの先端を固定するハンドガード部の器具(ハンドガードを握る際、小指付近の位置)に栓抜き用の機能を追加した上、バイポッドと銃本体の接続基部にワイヤーカッター(ヒンジ部に針金をあてがい、バイポッドを格納状態から展張した状態にすると切断する構造)まで付与している。 性能に直結しないこの様な機能をライフル自体に付与する事は世界的に見ても珍しい。これらの機能はガリルARMモデルにのみ備えられており、後に製造された簡略型のARではバイポッドと共に省略されている。また、簡易的ながらARMモデルが本来持っていた軽機関銃としての役割がネゲヴ軽機関銃に引き継がれることとなり、ARM自体の生産も狙撃向け口径7.62x51mmセミ・オートモデル"ガラッツ"のみに縮小され、現行型では更なる改良によりこれらの機能は完全に省略された。
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