ナチス風衣装着用
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/15 04:56 UTC 版)
「BTS (音楽グループ)」の記事における「ナチス風衣装着用」の解説
2018年11月、過去にメンバーのRMが、ナチス親衛隊(SS)の記章がデザインされた帽子をかぶったり、ホロコースト記念碑でポーズをとったり、ナチスを想起させる衣装や旗を公演の演出に使っていたとして、ユダヤ系団体サイモン・ウィーゼンタール・センターの公式サイトにおいて非難された。この際、アブラハム・クーパー副館長の名義で、「長崎の原爆被害者をあざけるTシャツを着ていたことは、過去をあざけるこのグループの最新の事例にすぎない」と指摘され、「国連での講演に招かれたこのグループは、日本の人々とナチズムの犠牲者たちに謝罪する義務を負っていることは、言うまでもない」と謝罪を求められた。 It is clear that those designing and promoting this group's career are too comfortable with denigrating the memory of the past. The result is that young generations in Korea and around the world are more likely to identify bigotry and intolerance as being 'cool' and help erase the lessons of history. The management of this group, not only the front performers, should publicly apologise. このグループの経歴を作り上げ宣伝している者は、あまりにも簡単に過去の記憶を誹謗している。その結果、韓国や世界の若い世代が、偏見と不寛容を生み出すことが”クール”であると感じてしまう可能性があり、さらに歴史の教訓を消失させる手助けにもなってしまう。メンバーだけではなく、このグループの経営陣も、公然と謝罪すべきだ。 — サイモン・ウィーゼンタール・センター副館長・エイブラハム・クーパーによる公式ウェブページ上での声明(米国時間11月11日付・BuzzFeedによる日本語訳) 慶熙大学校のLee Taek-gwang教授は、「ナチスの賛美は韓国社会でもタブーだが、ナチズムを想起させるような意匠を用いても欧米圏ほど問題になることはない」、「韓国の若者は一見リベラルでコスモポリタンに見えるが、その下にはより多くの保守的な因子が働いている」と述べている。また、このような一連の政治的な騒動は、「韓国という国家が、徐々に世界的に存在感を増している現状と強いナショナリズム的な感情を必死で調和させようとしていることの表れである」としている。 Big Hit Entertainmentは、サイモン・ウィーゼンタール・センターに対して、公式に謝罪を表明した。その後、サイモン・ウィーゼンタール・センターはこの謝罪を受け入れている。
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