ドイツ国外への展開
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/29 03:38 UTC 版)
韓国の高速鉄道KTXではフランスとの入札競争で健闘したが敗れた。 台湾高速鉄道ではフランスとともに「ヨーロッパ連合」を組み、ICEの動力車とTGV Duplexで組成した「ユーロトレイン」によってプレゼンテーションを行ったが、「日本連合」に敗れた。最終的にはインフラ整備をヨーロッパ連合、車両と技術は日本連合が担当する玉虫色の決着を見たが、これに対してヨーロッパ連合は台湾高速鉄道に対し違約金を請求した。 スペインでは、高速新線AVEのマドリード - バルセロナ線でICE3ベースの車両、ヴェラロE(ICE350の名称もあった)が投入され、最高速度350 km/hでの営業運転が予定されている。 中国の京滬高速鉄道では当初ICE方式によるドイツの参入が有力視されていた。2005年11月、主席の胡錦濤の訪独にあわせ、最高速度300 km/hの高速鉄道用と同200 km/hの在来線高速化用の計100編成について、うち60編成について、ICE 3ベースの車両を現地企業との合弁で納入することが決定。3編成はドイツ純正、残りは中国への技術移転による生産となる。なお、中国におけるこの電車の形式名はCRH3である。車体幅はICE 3と比べて若干広い。 アメリカのアムトラック北東回廊への高速列車の導入に際しては、アムトラックのロゴを付けて輸出し、スウェーデンのX2000とともに試験的に走らせたが、最終的にはTGVの技術を応用したアセラ・エクスプレスが導入された。 2006年5月、ロシアのモスクワ - サンクトペテルブルク間を結ぶ高速鉄道にシーメンス社とロシア鉄道との間でICE 3をベースとした新型車両の納入契約が交わされ、2010年にサプサンとして運用を開始した。車体幅はICE 3よりも広い。
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